札幌金子、高嶺、田中2年目トリオ「年男」の誓い

笑顔で餅つきをする左から札幌MF高嶺、DF田中、MF金子(撮影・佐藤翔太)

コンサドーレ札幌の大卒2年目トリオが、日刊スポーツで新春座談会を開催した。MF金子拓郎、高嶺朋樹、DF田中駿汰(すべて23)は昨年、プロ1年目から主力として活躍し、昨年末にはU-23日本代表候補に選出された。そろって年男となる丑(うし)年の目標、描く未来図を語った。

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-今年は丑(うし)年。干支(えと)にかけて目標を

高嶺 モー烈に飛躍します。

田中 牛は人間が暮らしていく中で欠かせないものなので、欠かせない存在になりたい。

高嶺 全然かかってないじゃん!

金子 おいしい牛乳を一杯飲んで頑張ります。

-仕切り直して、どんな年に

高嶺 東京五輪もあるけど、そこを目指しながら1試合1試合全力で取り組んでいく中で目の前の勝利を求めていきたい。

金子 プレーの質をもっと上げて、勝利に導ける選手になりたい。去年よりも結果を求めていく。

田中 優勝争いに食い込むためにも、チームの中心にならないといけない。そこの自覚をもっと。もう若手ではないので。

-1年目を振り返り

田中 試合に多く出させてもらったけど、自分が出ている試合で勝てない試合が多かった。納得のいくシーズンではなかった。

-金子選手は4得点

金子 ACL出場がチームの目標だった。湘南戦の2点目(※1)とか自分の特長を出した得点もあったけど、もっと結果を出せれば良かった。

-手応えと課題

高嶺 J1で自分の能力が通用する自信は得られた。足りないのは最後の質やパス。もっともっと(精度を)上げていかないと。

-昨年、一番印象に残ったこと

金子&田中 マリオカートで朋樹が弱いことかな。

高嶺 いやいや、(ゲームソフトを)持っていないだけですよ。この2人は持っているから。

-互いのプレーでは

高嶺 拓郎は4点決めてますけど横浜FC戦の3点目(※2)とかすごかった。駿汰も点を取っているのでそのシーンですね。

金子 駿汰だったらC大阪戦のボレーのパス。あそこで僕が決めてやれなかったのが心残り。朋樹は金崎選手とどつきあい(※3)で俺が怖くなった。そこから朋樹が怖くてしゃべれなくなりましたね。

田中 朋樹が鳥栖戦の松岡選手とやりやったやつ(※4)ですかね。

高嶺 印象悪いって! (田中を指さし)そんなこといったら退場してますからね。やっぱり途中出場で退場したやつでした、印象に残っているのは。

-私生活で失敗したこと

高嶺 強いて挙げるなら人に乗せられて物をすぐに買っちゃう。(ハイブランドの)リュックとか。2人に乗せられちゃって。

金子&田中 良いと思いましたよ。

-プロ2年目は後輩も加入

田中 コンサドーレを自分たちの世代で底上げできるように。(来季加入内定の小柏)剛も(中野)小次郎も試合に出ているので若い世代でしっかりやっていきたい。

金子 なめられないような先輩になりたい。普段から威厳を保てるように、しっかり指導したい。

-海外への思いは

高嶺 評価は周りが決めること。チームで結果を出していけばもっと上のステージにいける。

金子 札幌で結果を残すことだけを考えてやっている。(昨季途中で移籍した鈴木)武蔵君ぐらいの結果を残せるようにしていけば、海外移籍にもつながる。

田中 (鈴木は)結果を出して海外に行った。チャンスをもらえるように結果を出していきたい。

【聞き手=浅水友輝】

※1 10月10日リーグ湘南戦。1-1の後半10分にハーフライン付近からドリブルで持ち込んで決めた股抜きシュート。1試合2発で本拠地10試合ぶり白星

※2 10月24日リーグ横浜FC戦。後半42分にハーフライン手前でパスカットし、ドリブルで持ち込んでのシュート。3-0勝利でペトロビッチ監督J1通算200勝に花を添える。

※3 昨季公式戦開幕のルヴァン杯鳥栖戦。当時鳥栖FW金崎夢生との激しいマッチアップ、試合途中に額を突き合わせ一触即発の様相に両チームの選手が集まる。

※4 11月14日リーグ鳥栖戦 後半5分に鳥栖DF松岡に後ろから倒され後に、突き飛ばし返したプレー