青森山田3大会連続8強、ロングスロー起点から3発

帝京大可児対青森山田 前半、こぼれ球に合わせゴールを決めた青森山田MF松木(中央)は雄たけびを上げる(撮影・垰建太)

<全国高校サッカー選手権:青森山田4-2帝京大可児>◇3回戦◇3日◇駒沢

前年度準優勝の青森山田が劣勢をはね返し、3大会連続8強入りを決めた。前半7分に先制され、追う展開となったが、冷静にゲームを進めた。

同13分、DF内田陽介(3年)のロングスローからDF藤原優大(3年)が、打点の高いヘディングで同点ゴールを奪った。同39分には再び内田がロングスローをゴール前に入れ、FW名須川真光(2年)がシュート。そのこぼれ球に反応した背番号「10」のMF松木玖生(2年)が、倒れ込みながら逆転ゴールを流し込み、2戦連続得点をマークした。

後半20分には三たび内田のロングスローが起点となり、DF秋元琉星(3年)が追加点を決めた。同36分にはMF安斎颯馬(3年)が獲得したPKを、藤原が落ち着いてネットを揺らした。

黒田剛監督(50)は「後半に守勢に回る難しい展開になったが、粘り強く辛抱してくれた。1日空くので、もっと青森山田らしいゲームができるように調整したい」と準々決勝に目を向けた。