神戸桜井「生まれる前から辰徳」父が原監督大ファン

前橋育英から入団した神戸MF桜井辰徳はオンライン取材に応じる(C)VISSELKOBE

ヴィッセル神戸に前橋育英から入団したMF桜井辰徳(18)が25日、初めてオンライン取材に応じた。この日は神戸市内でチームが始動し、プロ初練習を体験した。

父親がプロ野球巨人の原辰徳監督の大ファンで、桜井が生まれる前から男の子だった場合、名前は「辰徳」に決まっていたという。

「父が巨人ファンというよりは原さんが好きで、自分が生まれる前から(名前は)辰徳にすると母に伝えていたそうです。小さい時にはサッカーだけでなく、父とキャッチボール、バドミントンとかしたが、ボールを蹴るのがすごく楽しかったので、野球の辰徳ではなくなりました」

178センチ、68キロで、高校界では屈指のボランチとして有名だった。練習参加などを重ねて昨年9月に入団が内定し、出場機会こそなかったが、10月にはJリーグ特別指定選手に登録されていた。正確なパスが武器で、近い将来はプレースキックやCKなどを任される可能性もある。

「(昨年は神戸の)練習に参加しても遠慮したところもあった。今は全員がライバルと思って、自分のプレーをどんどん出していこうと思う。身近に日本代表の山口蛍選手がいて、蛍さんのいいところは盗んでいこうと考えています。その他にもボランチで学べる選手が多いです」。背番号27に決まった桜井は、甘いマスクで人気も出そうだ。

MFイニエスタがけがで2月の開幕には間に合わない。ベンチ入りを含めたポジション争いは激しいが、Jリーグ界の辰徳にもチャンスは十分ある。【横田和幸】