川崎Fダミアン2発4連勝 異例副主将の献身性光る

川崎F対徳島 後半、オーバーヘッドシュートを放つ川崎F・FWレアンドロ・ダミアン(左)。右は徳島DF鈴木大(撮影・滝沢徹郎)

<明治安田生命J1:川崎F2-0徳島>◇第3節◇10日◇等々力

川崎フロンターレで今季から新たにの副主将に就任したブラジル人FWレアンドロ・ダミアン(31)が徳島戦で2得点し、2-0で勝利の立役者となった。

開始から激しいプレスで相手守備陣を混乱させ、前半12分にパスミスを誘うと、MF三笘のスルーパスに反応して先制点を決めた。同42分には最終ラインのDFからボールを奪い、ミドルシュートで追加点を奪った。「前線から激しいプレスをかける自分たちのスタイルで2点が取れた」と、理想の形で4連勝を飾った。

来日3季目ながら、登里、脇坂とともに外国籍選手として異例の副主将に抜てきされた。鬼木監督は「毎年入ってくるブラジル人選手をまとめてくれていた。日本人、ブラジル人、韓国人と、枠を超えて影響力があってもいいと思い、副将に任命した。より責任をもってプレーしてくれている」と、献身的な元セレソン(ブラジル代表)に賛辞を惜しまない。

最速Vを決めた昨季より、圧倒して優勝することを目標に掲げる。試合内容でも、ボールを失ったらすぐに奪い返し、相手に何もさせないサッカーを展開している。その最前線にいるのがダミアンだ。指揮官は「仮に得点にならなくとも、プレスに行くことは(チームに)エネルギーを与えてくれる。いい力を発揮してくれている」と、頼もしい9番をたたえた。

【杉山理紗】