日本フットボールリーグ(JFL)のいわきFC(福島)は11日、福島・いわき市内で、東日本大震災追悼式を行った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、クラブ関係者約60人が出席。午後2時46分から1分間は青空の下、海がある南東を向いて黙とうした。
いわき市では当時、震度6弱を計測。津波は市内の海岸線約60キロ全域に到達し、高さは最大8・57メートルを観測した。震災関連死を含めて468人が亡くなった。クラブは震災後の12年に創設。15年からは、米スポーツ用品大手「アンダーアーマー」の日本総代理店を務めるドーム社に経営権が譲渡され、1歩ずつ成長してきた。ドーム社の安田秀一CEO(51)は「いわきFCは困難から作られたチーム。原点の倒れないサッカー、魂がいぶくサッカーを実現してほしい」と活躍を願った。
JFL参入初年度の昨季はコロナ禍で15試合に短縮された中、J3昇格圏内の4位争いを終盤まで演じ、7位で終えた。今季は14日に開幕し、ホームで三重と対戦する。田村雄三監督(38)は「開幕戦は目に見えない緊張もある。10年という節目の年に、ふさわしいような思いをピッチで体現できるように戦いたい」。目標はJ3昇格。今季初白星を飾り、地元に元気を与えていく。【相沢孔志】