C大阪19歳西尾、五輪へ自然体「自ずとチャンス」

オンライン取材に応じるC大阪DF西尾

セレッソ大阪の成長株、ユースから昇格2年目のDF西尾隆矢(19)が12日、オンライン取材に応じた。センターバックとしてJ1リーグ開幕から4試合連続でフル出場しており、13日横浜FC戦(ニッパツ)も先発が確実だ。

プロ2年目でもある西尾は、今季がJ1で初出場を飾ったばかり。昨年はU-19(19歳以下)日本代表候補合宿に招集され、東京オリンピック(五輪)代表は夢物語ではなくなってきた。今月下旬のU-24日本代表で臨む同アルゼンチン戦に招集されれば、アピールの舞台になる。

本人は「(東京五輪を)まったく視野に入れていないわけではないが、与えられたポジションでまずは試合に備え、そうすればおのずとチャンスはあるかなと思う」と自然体を強調した。

身長はこの1年半ほどで約3センチ伸びて183センチになったという。体重も77キロから83キロに増え、現在はJ1で戦う上でベストの状態を探っているという。

センターバックでコンビを組むのは、同じ下部組織育ちで1学年上になる東京五輪世代のDF瀬古歩夢(あゆむ、20)。先輩になるが「歩夢」と呼び捨てにするほど、距離の近いライバルであり目標だ。

8年ぶりにC大阪へ復帰したレビークルピ監督(68)は、かつて香川や乾といった攻撃的な選手を世界に送り出したが、今回は守備の西尾に目をつけて育成中。ブラジル人指揮官は「若いが安定したプレーをしているので起用している。(瀬古を含めた2人が)好プレーを続ける間は起用したい。その先は彼ら次第」と期待している。【横田和幸】