藤枝押谷「勝ちきらなければいけない試合」待望弾も数的優位を生かせず

後半33分、同点ゴール決め笑顔を見せる藤枝FW押谷(左)

<明治安田生命J3:沼津1-1藤枝>◇第6節◇25日◇沼津市・愛鷹広域公園多目的競技場

アスルクラロ沼津と藤枝MYFCによる今季初のJ3静岡ダービーは、1-1の引き分けに終わった。0-0の後半20分。沼津FW高橋潤哉(23)が、PKを決めて先制した。ホームで先手を取ったが、アウェーの藤枝も同33分に反撃。FW押谷祐樹(31=浜松市出身、磐田U-18出)が、CKから同点弾を奪った。共に今季新加入のFWが移籍後初ゴールを記録したが、両軍とも勝ち越し点は奪えなかった。

藤枝はFW押谷の今季初ゴールも、勝利には結びつかなかった。0-1の後半33分、右CKに逆サイドで反応。右足で押し込んだ。今季J1徳島ヴォルティスから完全移籍で加入した背番号「10」。開幕から5試合目(第3節は試合なし)で待望の一発を記録すると、直後の同34分にはドリブル突破で相手の退場を誘発した。しかし、この数的優位を生かせず。同点のまま、試合終了の笛が鳴った。アウェーで最低限の勝ち点1を獲得したが、「1点追いついて、数的優位にも立った。勝ちきらなければいけない試合だった」と厳しい表情で振り返った。