東京渡辺剛、調子取り戻しチームの堅守も復活で上昇気流に

渡辺剛(2021年4月7日撮影)

<明治安田生命J1:東京1-0G大阪>◇第15節◇22日◇味スタ

FC東京が22日、ガンバ大阪を下してリーグ2連勝を飾った。5連敗という苦しい時期を乗り越え、ふたたび上昇気流に乗りつつある。そんなチームの軌道に重なるように調子を取り戻しているのがDF渡辺剛(24)だ。

東京五輪世代の副将はこの日、慣れ親しんだDF森重真人とのセンターバック(CB)コンビで先発。久々に、持ち味を存分に発揮した。得意の空中戦ではG大阪のFWレアンドロ・ペレイラの頭1つ上の高さからヘディング。「相手よりワンテンポ早く跳ぶ」という滞空時間の長いジャンプで、身長の差をものともしない力強さを見せた。

屈強さに加えてスピードもあるのが渡辺の魅力。攻撃参加からカウンターを狙う相手に猛然とプレスバックし、後方から反則なくボールを奪い取るシーンも。今季は失点の多さが課題となっていたが、堅守・東京の復活を思わせる90分間だった。

MF東慶悟主将がピッチに不在の際はキャプテンマークを巻く。責任感の強さからチームを引っ張ろうとするがために、今季は自身に集中しきれていないように見える瞬間もあった。長谷川監督も「まずは自分のプレーをしっかり出してほしい」と話すなど、渡辺からプレッシャーを取り払おうとする言葉もあった。

パフォーマンスを落としたことで、リーグ戦で先発から外れることもあった。東京五輪出場も期待されるが、同世代のU-24日本代表の5月末からの活動には招集されなかった。森保監督はこの活動を実質の最終選考としており、ここからの大逆転は難しいかもしれない。渡辺自身がよく口にする「まずは東京で貢献すること」を変わらず続けることが、未来を変えるただひとつの方法だ。【岡崎悠利】