清水東29年ぶり優勝王手 中山大耀がロスタイム勝ち越し弾

決勝進出を決め、喜びを分かち合う清水東の選手たち。左から2人目が決勝点を決めたFW中山

<高校総体サッカー静岡大会:清水東2-1常葉大橘>◇準決勝◇30日◇藤枝総合運動公園サッカー場

清水東(中部1位)が2-1で常葉大橘(U-18プリンスリーグ東海)を下し、29年ぶりの優勝に王手をかけた。2トップのFW望月優太(3年)とFW中山大耀(たいよう、2年)のアベック弾で競り勝った。静岡学園との決勝は、6月6日に袋井・エコパスタジアムで行われる。

清水東が最後に執念を見せた。1点リードの後半36分に失点。終盤で追いつかれ、PK戦も目前に迫っていた。それでも、諦めなかった。左サイドを崩し、ゴール前の混戦からFW中山が右足で決勝点。ロスタイムで勝ち越し、歓喜の瞬間を迎えた。中山は「ふかさないことだけ意識して打った」。中部地区大会決勝から続く5戦連発で決勝への切符をつかみ取った。

エースが決めた1点もチームを勢いづけた。前半37分に左クロスをFW望月が右足で合わせた。3試合ぶりの得点に「貢献できてよかった」。FW2人がそろって得点したのも3試合ぶり。渡辺勝己監督(45)は「チャンスを決めきれない試合が多かっただけに、2トップが決めたことが大きい」と目を細めた。

試合前日には全員でJR清水駅前を清掃。応援してくれる地元の人々に感謝し、約30分間ごみを拾った。中山は「最後にボールがこぼれてくることにつながったのかもしれない。次も決めて勝ちたい」。ボランティア活動で運を味方につけたようだ。

準々決勝で藤枝東、準決勝で常葉大橘を撃破。4年前と全く同じ流れで決勝に進み、4年前の決勝で敗れた静岡学園と対する。雪辱を果たし、長く閉ざされている全国大会への扉をこじ開ける。【神谷亮磨】