清水原、復帰戦で決勝弾 故障者続くチームに追い風/Jの焦点

「Jの焦点 先週の試合から」

<連載「Jの焦点 先週の試合から」/天皇杯サッカー:清水1-0福山シティ>◇2回戦◇9日◇アイスタ

J1清水エスパルスは、福山シティ(広島)を1-0で下して3回戦に駒を進めた。後半ロスタイム、DF原輝綺(22)が復帰戦で決勝ゴール。チームに劇的な勝利をもたらした。

原は4月11日のJ1リーグ・ヴィッセル神戸戦(1△1)で、相手選手との接触で右足リスフラン靱帯(じんたい)損傷。長期離脱を強いられていた。約2カ月ぶりの復帰戦。最終ラインでフル出場を果たし、完全復活を印象づけた。「難しい試合になると思っていた。(ゴールの場面は)きれいにボールがきた」と振り返った。

ロティーナ監督(63)が「接触プレーでのけがは避けようのないこと」と頭を抱えるように、今季チームは度重なる故障者に悩まされてきた。それでも、複数ポジションでプレー可能な原が夏前に復帰。チームにとって追い風となりそうだ。

離脱中はピッチの外から試合を見守り、復帰後のプレーのイメージをふくらませてきた。「空いたスペースを有効に使えるようにしたい」。23日のリーグ・ベガルタ仙台戦(ユアスタ、午後7時)でも活躍が期待される。【古地真隆】