仙台加入の富樫敬真「絶対に残留します」得点力不足解消へ「必ず力に」

仙台に加入したFW富樫(ベガルタ仙台提供)

J1ベガルタ仙台を残留に導く救世主だ。

J2V・ファーレン長崎から完全移籍で加入したFW富樫敬真(けいまん、28)が13日、チームに合流し、入団会見に臨んだ。背番号は「42」。昨季は手倉森監督率いる長崎でキャリアハイの34試合7得点を挙げ、16年にはリオ五輪世代のU-23日本代表でも指導を受けた。気心の知れた指揮官の下で、東京在籍時の18年以来3年ぶりのJ1に挑む。

仙台を上昇気流に乗せる。現在、降格圏の18位で、残留ラインの16位とは勝ち点5差。浮上に向けては18得点でリーグワースト4位の得点力不足解消が急務だ。富樫は「状況を好転させるために、必ず力になりたい決意でやってきました」。夏の移籍期限となるJリーグの第2登録期間(ウインドー)は13日まで。前日12日に入団が発表される、ぎりぎりの移籍だった。

新天地での挑戦に迷いはなかった。「J1でやりたい気持ちは前からずっとあったし、長崎ではなかなか出場できず、(オファーは)チャンスとしか捉えていなかったので、即決でした」。今季は15試合1得点。本領を発揮できなかった悔しさをぶつける。

心機一転だ。過去に所属した横浜、東京、J2町田、長崎は青を基調としたユニホームだったが、新たなカラーで戦う。「プロで黄色のユニホームは初めて。新鮮な気持ちとともに、小学校のときの駒林SCが黄色でよく試合をしていた。懐かしいというか、テンションが上がりました」。裏への抜け出し、ハードワークが持ち味のストライカーは「絶対に残留します。そのために自分はより多くのゴールを決めて、より多くの勝ち点を重ねていく、それだけだと思います」。ケイマンが仙台を救うヒーローになる。【山田愛斗】