乾貴士、10年ぶり古巣C大阪復帰 登録に間に合えば復帰戦9・5G大阪戦

乾貴士

セレッソ大阪が復帰要請していた元日本代表MF乾貴士(33)が、スペインでのプレーを断念し、正式に古巣復帰することが29日、分かった。乾は前回C大阪に所属していた11年7月以来、約10年ぶりのJリーグ復帰となる。

乾が昨季まで所属したエイバルは、スペイン1部から今季は2部に降格。6月限りで退団して無所属となった乾に、C大阪は昨年に引き続いて復帰を要請していた。本人は今月中旬に開幕した同国1部でのプレーを希望も、納得いく移籍先が見つからなかった。

C大阪では、クラブに貢献した上で海外など他クラブに移籍していった選手に対し、実力があれば復帰要請する方針を打ち出している。17年にはドイツとスペインに移籍したMF清武弘嗣(31)が、今季はFW大久保嘉人(39)が復帰を果たしている。

Jリーグの規約では、所属先のある選手は今月13日までが移籍期限だったが、無所属の場合は10月まで登録が可能。登録が間に合えば乾の復帰戦は、9月5日のガンバ大阪とのルヴァン杯準々決勝第2戦(パナスタ)になりそうだ。

◆乾貴士(いぬい・たかし)1988年(昭63)6月2日、滋賀・近江八幡市生まれ。野洲2年時に全国高校選手権優勝、横浜を経て08年6月に当時J2のC大阪へ。10年にJ1復帰を果たし、11年8月に当時ドイツ2部ボーフムに移籍、その後はドイツ1部Eフランクフルト、スペイン1部エイバル、ベティス、アラベス、エイバルに所属。日本代表では18年W杯ロシア大会に出場するなど国際Aマッチ通算36試合6得点、J1通算54試合9得点。169センチ、63キロ。