INAC神戸伊藤美紀 待ちに待った「WEリーグ」TikTokでも貢献

WEリーグ開幕戦に向けての練習で笑顔を見せるINAC神戸MF伊藤美紀(右)(撮影・松本航)

「TikTok」は難しいけれど…。

国内初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」のINAC神戸MF伊藤美紀(25)が、新リーグ開幕戦となる12日大宮戦(午前10時開始、ノエスタ)で新たな魅力を発信する。7日は神戸市内の練習場で汗を流し「チームやファンと開幕戦を戦えるのが楽しみです」と笑顔を見せた。

待ちに待った開幕へ、ピッチ内外で新たな挑戦を続けてきた。チームでは動画アプリ「TikTok」を活用し、巧みなテクニック、ピッチ外での素顔などさまざまな動画を配信。そこに度々登場し、フォロワー1万人超えに貢献してきた。10日に26歳の誕生日を迎える伊藤は「私は若い子ほど使いこなせていない。『これ、どうやるのかな?』と思いながら編集している」と笑わせつつ「若い世代にも発信したいと思ってやっています。同世代の女性ファンに見に来てもらうためにも、私も積極的に参加しています」と明かした。

プレー面でも、春からはサイドで攻守をこなす「ウイングバック」に挑戦。今季は3バックを採用しており、ボランチなどを主戦場としてきた伊藤の貢献は1つの鍵となる。

「私は身体能力が高いわけじゃないし、足が速いわけでもない。でもワンツーだったり、細かいプレーで崩すことはできると思う。守備でも、ボランチをしていて『ここが危ない』というのは分かる。中に入ってセンターバックのカバーをしたり(身長150センチと)小さくても体をぶつけるのは得意。私らしいウイングバックを見せていきたいです」

相手の大宮には昨季まで同僚だったDF鮫島彩(34)やMF仲田歩夢(28)らが在籍。手の内を知る者同士の攻防が注目される。伊藤は「私たちのことを知られているし、向こうのことも知っている。相手の良さを消して、弱点をどんどんついていきたい」と力を込め、強い口調で誓った。

「このクラブに入ってから、リーグ優勝を経験したことがない。初代チャンピオンになって、リーグを盛り上げたいです」

14年の入団時、ボランチでコンビを組んだのは、元なでしこジャパンの澤穂希さん(43)だった。西の強豪の移り変わりを知る25歳が、心新たにスタートを切る。【松本航】