仙台5ヶ月ぶり本拠で勝利19位浮上「誰ひとりあきらめている者はいない」

<明治安田生命J1:仙台2-0広島>◇第33節◇23日◇ユアスタ

J1残留に望みをつないだ。ベガルタ仙台が5カ月ぶりにホームで勝利し、最下位を脱出した。

前半10分にMF関口訓充(35)が先制点をもたらすと、後半ロスタイムにMF気田が追加点。広島を2-0で退け、5試合ぶりの白星をつかんだ。

ベテラン関口が値千金のゴールだ。FW富樫のポストプレーを受けて、ゴール中央から右足でコントロールショット。「巻いて蹴るシュートは日ごろからやっていたので、自然体に打てた」。GKが届かない絶妙なコースに流し込んだ。19年11月10日のホーム清水戦以来713日ぶりの得点に「自分はチームを救わないといけない立場。点を取れてよかった」と胸をなで下ろした。

残留ラインとなる16位湘南との勝ち点差は「5」だが、手倉森監督は「誰ひとりあきらめている者はいない」と強調する。「とにかく厳しい状況は変わらないので、総力戦で勝利を目指してやっていきたい」。残り5戦で奇跡を起こす。