C大阪“復活”清武CKから2得点演出「彼の長所がたくさん出た試合」監督

天皇杯準々決勝 名古屋対C大阪 後半、名古屋相馬(右)と競り合うC大阪清武(左)(撮影・森本幸一)

<天皇杯:名古屋0-3C大阪>◇準々決勝◇27日◇豊田ス

セレッソ大阪が“復活”清武のCK2発で堅守の名古屋グランパスを粉砕した。

3-0完勝で、優勝した17年大会以来の4強。12月12日の準決勝は浦和と対戦する。

MF清武弘嗣(31)の鮮やかな復活劇となった。8月28日G大阪戦で右足関節靱帯(じんたい)を損傷し、全治4~5週間の診断。以来、初の先発出場でさすがのプレーを連発した。前半32分のDF鳥海の先制、さらに38分のDFチアゴの2点目が、清武のCKから生まれた。

24日のリーグ横浜戦からフィールドプレーヤー9人を入れ替えて臨んだ。出場機会に恵まれなかったメンバーの中で清武の存在感が光った。小菊監督は「久しぶりの先発でもクオリティーの高さを示した。攻守にリーダーシップを発揮して、彼の長所がたくさん出た試合」と絶賛した。

中2日で30日に再び名古屋とのルヴァン杯決勝。清武について指揮官は「状態を見てから」と慎重だが、その存在は欠かせない。“前哨戦”を圧勝で制し、C大阪が大きく前進した。