【高校サッカー】青森山田・松木玖生「忘れ物を取りにいく」王座奪還を宣言

後半17分、4点目を決めた田沢(左)を祝福する小原(中央)と松木

<全国高校サッカー青森大会:青森山田5-1八戸学院野辺地西>◇決勝◇7日◇カクヒログループアスレチックスタジアム

全国選手権2大会連続準優勝の青森山田が、前人未到の県25連覇を達成した。八戸学院野辺地西を5-1で下し、27度目の選手権出場を決めた。前半13分に先制されたが、絶好調男のMF田沢夢積(ゆづむ、3年)が同点弾を含む2発。来季、J1FC東京加入内定のMF松木玖生(くりゅう)主将(3年)がダメ押しのゴールを奪い、3大会ぶりの全国制覇へチームをけん引した。

四半世紀にわたって王者であり続ける青森山田の視線は、日本一だけを見据える。全国選手権過去5大会で4度決勝に進み、16、18年度が優勝、19、20年度が準優勝。高校1年時から主力で、2大会連続で悔し涙を流してきた松木は試合後インタビューで「忘れ物をしっかり取りにいきたい」と王座奪還を宣言した。

先手を取られても動じない。前半13分、ショートコーナーから先制されたが、2分後に田沢が右足で同点弾、同28分にはFW名須川真光(まさき、3年)がヘッドで逆転弾を沈めた。松木は「先制点を食らったが、それほど焦ってなくて、同点、逆転といいテンポだった」とうなずいた。

負けられない理由がある。主力のDF大戸太陽(3年)が数日前の練習で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがをした。松木は自身が背負う10番のユニホームの下に大戸の2番を着用。ゴールパフォーマンスや試合後の記念撮影でアピールした。黒田剛監督(51)は「神様がくれたメッセージかもしれない」と受け止め「(決勝舞台)新国立競技場に何としてでも彼(大戸)を連れて行きたいし、これをきっかけに一丸になれれば」と力を込める。

今夏の全国高校総体で優勝、プレミアリーグEASTも首位を走る。この日は25連覇を達成したが、百戦錬磨の名将でも「重圧というか、不安で震えが止まらないこともあった」と明かした。「この2年間は全国準優勝とすごく苦い思いをしてきた。3冠のうちの1・6とか7ぐらいまでは来ていると思うので、0・1ずつでも積み上げていきたい」。高校年代無双の3冠へ全部勝つ。【山田愛斗】