<全国高校サッカー選手権岩手県大会:専大北上2-1盛岡商>◇決勝◇7日◇いわぎんスタジアム
全国優勝を誇る伝統校を最後に退けた。専大北上が盛岡商を2-1で下し、2年ぶり2度目の全国選手権出場を決めた。FW佐藤裕翔(3年)が前半2分に先制ゴール。後半ロスタイムに同点に追いつかれ延長戦に突入したが、MF鎌田悠生(3年)が同後半7分に勝ち越しゴールを沈め、歓喜をもたらした。
専大北上が8月の全国高校総体に続き、冬の全国切符をつかんだ。1点リードのまま試合終了のホイッスルが鳴るとベンチメンバーはピッチに全力疾走。小さかった歓喜の輪は一瞬で大きくなった。10年ぶり出場を狙った07年全国選手権優勝校・盛岡商を振り切った喜びは格別だった。
試合は序盤から動いた。前半2分、カウンターからMF鳥谷部修平(3年)のスルーパスを受けた佐藤がディフェンスの裏に抜け出す。ドリブルでゴール前に持ち込み、GKとの1対1を冷静に右足で先制ゴール。「みんなともっとサッカーをしたかった。自分が点を取って勝たせようと思っていたので、感慨深いゴールになった」と笑顔を見せた。
以降は決勝までの3試合で1失点の堅守で猛攻をはね返したが、後半ロスタイムにセットプレーから失点。流れを一時渡しかけたが、チャンスを見逃さなかった鎌田が試合を決めた。延長後半7分、相手DFがクリアミスしたボールを奪取。右足で放ったシュートがネットを揺らした。
全国の悔しさは全国で晴らす。初出場の19年は2回戦で国学院久我山(東京)にPK戦で惜敗。今夏は総体1回戦で前橋育英(群馬)に1-7で大敗した。鎌田は「インターハイでは自分たちのサッカーができなかった。選手権ではパスサッカーで観客を魅了して勝ちたい」と意気込んだ。開幕まで約1カ月半。さらに成長した「専北サッカー」で勝利を収める。【相沢孔志】