<全国高校サッカー選手権静岡県大会:静岡学園2-0藤枝東>◇決勝◇13日◇エコパスタジアム
静岡学園が2年ぶり13度目の優勝を飾った。藤枝東との名門対決で2-0の完勝。DF伊東進之輔(3年)が準決勝に続き、2試合連続で先制点を挙げると、来季のJリーグ・ジュビロ磐田入りが内定しているMF古川陽介(3年)がダメ押しの追加点を奪った。今季の新人戦と県総体に続くタイトル獲得で、創部初の「県3冠」を達成。2000年の清水商(現清水桜が丘)以来21年ぶりの快挙となった。全国高校サッカー選手権(12月28日開幕)の組み合わせ抽選会は15日に行われる。
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静岡学園が下馬評通りの強さで頂点に立った。2年ぶりの優勝を告げる試合終了の笛が鳴ると、ベンチメンバーもピッチになだれ込み歓喜の輪をつくった。川口修監督(48)は「選手はサッカー人生で今日が1番走ったんじゃないか。それぐらい頑張っていた」。普段は手厳しい指揮官も手放しで選手をたたえた。
守備の要が均衡を破った。0-0で迎えた後半7分、左CKから伊東が打点の高いヘディングでゴール右隅に流し込んだ。身長189センチの長身DFは「DFだけど、点を取るのが好き」。準決勝に続く2試合連続ゴールを挙げると、攻撃の要も続いた。同37分にゴール前の混戦から古川が左足で押し込んだ。磐田入りが内定している背番号「10」も2戦連発弾。「大事な試合で決められてうれしい」と白い歯を見せた。
屈辱的な敗戦がチームを強くした。今夏の全国総体では優勝した青森山田に準決勝で0-4の敗戦。攻撃的スタイルを掲げる同校がシュート0本の完敗だった。川口監督は「その試合で青森山田の基準を知れたことは大きかった」。夏以降は守備練習を徹底。それも、1対1の勝負だけでなく、複数人が連続してボールを奪いきる攻守の切り替えに重きを置いた。この日、許したシュートは80分間でわずか1本。練習で積み上げた守備力でも圧倒した。
100回大会の節目で同校初となる「県3冠」の偉業を成し遂げた。文字通り「史上最強」として2年ぶりの全国制覇に挑む。古川は「青森山田にリベンジして全国優勝したい」。夏の借りは冬で返す。明確な目標に向かって、まだまだ強くなる。【神谷亮磨】