新潟医療福祉大、小森飛絢&田中翔太ダブルエースで「全国驚かせたい」

ダブルエースの小森(右)と田中

全日本大学サッカー選手権(8日開幕=神奈川ほか)に北信越代表で新潟医療福祉大(4大会連続7度目)が出場。8日の1回戦で東海第3代表の名古屋学院大(初出場)と対戦する。攻撃をけん引するのは、北信越大学リーグ1部18試合で歴代最多31得点を奪い、2年連続で得点王に輝いたFW小森飛絢(3年)と、16ゴールを決めたFW田中翔太(2年)。破壊力抜群の「ダブルエース」がゴールに迫り、全国の難敵に挑む。

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全国の強敵撃破へ、破壊力抜群の2トップが気持ちを高ぶらせている。一瞬のスピードで相手を振り切り、少ないタッチ数でゴールを量産する小森は今季リーグ戦で31得点。J2新潟FW矢村健(24)が同大3年時に記録したリーグ歴代最多28得点を更新し、2年連続得点王に輝いた。「『健さん超え』を目標にしてきたので素直にうれしい」。チャンスメークにも関わり、11アシストも記録。「全国はレベルが高い。1つの決定機を確実にものにしたい」。

田中翔は強靱(きょうじん)なフィジカルと身体能力が持ち味。両足から放つシュートと打点の高いヘディングでゴールネットを揺らす。春に左足母指球を痛め離脱も、夏に復帰し、リーグ戦では16得点を挙げた。10月にはU-20全日本大学選抜候補トレーニングキャンプに招集され、U-22日本代表候補との練習試合にも出場した。「通用した部分が多かった。ケガは回復しているので暴れる準備はできている」と意気込む。

チームは今季18戦14勝4分け。無敗でリーグ戦5連覇を達成した。総得点は85で、そのうち2人で47得点をたたき出した。「試合を重ねるごとにコンビネーションは深まっている。声に出さなくても特長を引き出しあえている」と口をそろえるほど息もピッタリ。

今夏の総理大臣杯では2人の得点で強豪・駒大(関東1部)を2-0で撃破も、2回戦で東洋大(関東2部)に0-5で大敗。今大会、初戦を突破すれば2回戦で関東大学リーグ1部を制した流通経大との対戦が待つ。「強豪校にリベンジするためにも、まずは初戦に集中する。最前線で攻撃を活性化させて全国を驚かせたい」とダブルエースが誓い合った。【小林忠】

○…MFオナイウ情滋(3年)は爆発的なスピードを生かしたドリブル突破で右サイドをぶち抜き、高精度のクロスでチャンスをつくり出す。今季リーグ戦は5得点で、アシスト22はリーグ戦最多を更新した。「自分の強みを使い分けられるようになってきた。積極的にドリブルで勝負したい」。

◆小森飛絢(こもり・ひいろ)2000年(平12)8月6日生まれ、富山県出身。幼稚園の年長からサッカーを始め、西部小では滑川インパルス、JKキッズなめりかわ所属。滑川中はFCひがしJYでプレー。18年全国高校総体で得点王(7点)と優秀選手に輝く。19年U-19全日本大学選抜。20年関東・北信越選抜。21年全日本大学選抜。178センチ、70キロ。利き足は右。

◆田中翔太(たなか・しょうた)2001年(平13)4月10日生まれ、千葉県出身。酒井根東小1年時に中原FCでサッカーを始め、小5から酒井根中卒業まではエクサス松戸でプレーする。青森山田高に進み、3年時にレギュラーに定着。19年全国選手権で準優勝し、優秀選手に選出される。20年日本高校選抜入り。178センチ、81キロ。利き足は右。