野々村芳和氏、札幌社長辞任し身軽に Jリーグ次期チェアマン最有力候補

野々村芳和氏(2019年10月撮影)

Jリーグ次期チェアマン候補の野々村芳和氏(49)が12日、J1コンサドーレ札幌の社長を辞任し、同会長に就任した。31日には次期チェアマンが決定するが、その就任も想定して身を軽くしたとみられる。会見した札幌・三上大勝GMは「いろんな変化があってもしっかりやっていくため」と話した。

村井満チェアマンの任期満了による人選は現在、野々村氏とプロ野球楽天の元社長・島田亨氏(56)の一騎打ちとなっている。サッカー界では「サッカーへの理解の高い人がチェアマンをやるべき。野々村氏はサッカーへの愛着もあるし、札幌で経営面でも実績を残した」との意見が多く、最有力候補。一方で「コロナ禍がいつまで続くか不明確で各クラブが経営難に苦しんでいるし、経営専門家を招請すべき」との意見もあるのは事実だ。

次期チェアマンを選定するJリーグ役員候補者選考委員会は、外部の人材コンサルティング会社と契約し、昨春から100人以上の候補の面接や査定を行った。昨年11月には最終候補が4人になり、同12月には野々村氏と島田氏の2人に絞られた。新チェアマンは31日に発表され、3月に就任する。