J2仙台今季1勝 遠藤康が移籍後初ゴール、後半ロスタイム値千金の決勝弾

後半ロスタイム、遠藤(中央)は右足で決勝ゴールを決める(撮影・佐藤究)

<明治安田生命J2:水戸2-3仙台>◇第2節◇27日◇ケーズデンキスタジアム水戸

しびれる逆転劇を演じ、待望の勝ち点「3」を手にした。ベガルタ仙台はアウェーで水戸ホーリーホックを3-2で破り、今季初勝利を挙げた。2-2の後半ロスタイム。MF遠藤康(33)の移籍後初ゴールとなる値千金の決勝弾でシーソーゲームにケリをつけた。FW中山仁斗(30)は、前半34分にPKを冷静に沈め、古巣から同点ゴールを奪った。次節は3月6日、ホームでザスパクサツ群馬を迎え撃つ。

J1昇格へ-。待望の勝ち点「3」を手中に収めた。1点リードのまま、試合終了のホイッスルが鳴った。アウェーに、ホーム水戸に引けを取らない多くの仙台サポーターが駆けつけた。選手たちはその応援に結果で応えた。原崎政人監督(47)にとって「監督初勝利」。「前半の入りは硬かったですが、積極的に前へ行くことにトライしてくれた。勝ち点3はどうしてもほしかった」。J2降格決定後の昨季2試合を含め、計4試合目で記念すべき1勝を挙げた。

やはり頼りになる男だった。後半から途中出場の遠藤だ。2-2の同点で迎えた後半ロスタイム。ゴール前でパスをもらい、利き足とは逆の右足を振り抜き、ゴール右隅へたたき込んだ。劇的な幕切れにも主人公は多くを語らず「自分がゴールを決めたことよりも、チームが勝てたことが一番うれしい」と、チームの今季1勝を何よりも喜んだ。

積み上げてきたキャリアがある。プロ16年目。昨季まではJ1鹿島アントラーズ一筋で今季から完全移籍で仙台へ。生まれ故郷で再出発した。再起を期すクラブでの自らの役割を理解する。遠藤は言う。「自分のいたチーム(鹿島)は勝利が当たり前のチームで、いろいろなプレッシャーの中で勝って、ほっとするようなチームだった。ベガルタもそういうチームに近づけるように自分がやっていかないといけない」と、培ってきた経験をチームに還元する。

次節は今季2度目のホームで群馬と対戦する。「ホームで勝てないと(J1)昇格は厳しくなってくる」。杜(もり)の都で今季初勝利を挙げ、J1復帰へ大きな弾みをつける。【佐藤究】

○…中山が古巣に同点の恩返し弾を放った。0-1の前半34分。相手のハンドで得たPKに「どうしても蹴りたかった」とキッカーに志願。ギリギリまでGKの動きを見極め、最後は左足でゴール左隅へズドン。昨年まで慣れ親しんだ地での移籍後初ゴールに「古巣の水戸戦に気持ちは入っていた。今年初のゴールを水戸から挙げられたのは感慨深いです」と振り返った。