【札幌】2点リード守れず逆転負け、今季ルヴァン杯初黒星C組3位後退「決定力の差」監督

京都対札幌 前半、選手に指示を出す札幌ペトロビッチ監督(撮影・清水貴仁)

<YBCルヴァン杯:京都3-2札幌>◇1次リーグ◇13日◇サンガS

コンサドーレ札幌は京都に2-3で逆転負けした。前半2分、MFルーカス・フェルナンデス(27)が先制点を決め、同20分には右CKからDF岡村大八(25)のヘディングシュートで2点目を追加。だが、3連続失点でひっくり返された。今季同杯初黒星で1勝1分け1敗となり、C組3位に後退した。

    ◇    ◇    ◇

札幌が2点リードを守り切れず、敗戦した。開始すぐに先制に成功した。こぼれ球に反応したルーカスが右足で流し込んだ。今季リーグ開幕戦清水戦以来の得点で、ルヴァン杯でのゴールは来日4年目で初。同20分にはキッカー、ルーカスからの右CKに岡村が頭で合わせた。だが同24分に1失点、2-1の後半26分に同点に追いつかれ、同30分に勝ち越しを許した。3バック中央としてフル出場した岡村は「相手が後半(4バックから)3バックに変えてきて、うまく守備がはまらなかった」と反省した。

リーグ戦からメンバーを入れ替えた。今季初勝利&クラブJ1通算100勝目を達成した10日名古屋戦(2○0)に続き先発したのはMF荒野と青木のみ。ペトロビッチ監督(64)は「土曜日の東京戦のことも考えながらメンバーを考えないといけなかった。いいプレーを見せてくれたが決定力の差が今日の敗戦となった」と振り返った。

前日練習では京都市内の練習場所にゴールが設置されておらず、セットプレーやシュート練習ができなかった。指揮官は「サッカーなのでプランした通りにはいつもいかない。柔軟性を持って対応することが大切」と話していた。ミーティングを重ねてアクシデントもカバーした。セットプレーで得点することもできた。だが、実戦が少ない顔ぶれ。十分な準備ができなかったことが悔やまれる。京都もこの日、曹貴裁監督が新型コロナウイルス陽性判定のため不在のアクシデントに襲われた。それでもリモートでの采配で、結束が高まっていた相手に押し込まれた。

連勝はならず、1次リーグ6試合の半分を終え、順位はプレーオフ進出圏外に下がった。1週間後には3月に予定されていた代替のホーム京都戦が待つ。岡村は「すぐにリベンジの機会はある」と闘志を燃やしていた。【保坂果那】