柏-浦和戦であわや乱闘 後ろからのタックル受けた江坂が椎橋突き飛ばし、両チーム入り乱れる

柏対浦和 後半、柏選手のファウルに浦和江坂任(左端)が激怒。両イレブンがもみ合う(撮影・たえ見朱実)

<明治安田生命J1:柏0-0浦和>◇第12節◇8日◇三協フロンティア柏

連休最終日のホーム柏レイソルと浦和レッズとの一戦はあわや、乱闘寸前のゲームとなった。

0-0の後半7分。自陣からカウンターを仕掛けようとした浦和MF江坂が、柏MF椎橋に後ろからタックルを受けた。激高した江坂が、椎橋を突き飛ばし、両チームが入り乱れた。

異様な雰囲気に包まれ、しばらくの間、興奮状態が続いた。一触即発のムードも漂った中、ゲームが再開されたが、要所で激しい球際のバトルが繰り広げられた。結果的に、0-0の引き分け。痛み分けとなった。

浦和ロドリゲス監督は「いい試合だったと思う。ただ、幾つかつくったチャンスの中で、どれか1つでも決められていたら。柏は後半からDFのやり方を修正していたが、選手が判断しながら、プレー出来ていたと思う。課題は相手のプレスを突破した時のラストパス、最後のシュートの質が、欠いてしまった。相手を上回ったと思うが、我々の方が勝利に近かったが、決定力が改善点だと思う」と悔しい表情を浮かべた。

柏ネルシーニョ監督は「非常に拮抗(きっこう)した、いい内容だった。互いのスペースの奪い合いが続いて、前半は守備の部分で相手のボランチにボールを引き出されて、くさびを入れられることがあった。後半に入ってからは、いいテンポでボールを動かせていた。いいサイクルも見られた。しっかり勝ち点1を積めたことは満足しています」と振り返った。