【藤枝】「J3静岡ダービー」制し7年ぶり天皇杯 決めるべき男・土井智之の一発で決める

後半に決勝点を決め、駆けだす藤枝土井(左)

<天皇杯静岡県予選:藤枝1-0沼津>◇決勝◇8日◇静岡市・草薙陸上競技場

藤枝MYFCが1-0でアスルクラロ沼津との「J3静岡ダービー」を制し、7年ぶり4度目の本大会出場を決めた。FW土井智之(24)がヘディングで決勝点。今季のJ3でチーム最多4得点を挙げているエースが勝利に導いた。

決めるべき男の1発でライバルを沈めた。0-0で迎えた後半39分、MF久保藤次郎(とうじろう、23)の右クロスに土井が反応した。「あうんの呼吸というか、ボールが来ると思った」。相手DF2人の間から合わせたヘディングでネットを揺らし、ベンチメンバーも含めた歓喜の輪に飛び込んだ。直近のリーグ戦は2戦連発中。勢いを一発勝負の舞台につなげ、「チャンスで決めるのが僕の仕事」と胸を張った。

強風の影響で前半は劣勢だった。須藤大輔監督(44)も「前半はよく耐えた」。風上となった後半に終始相手を押し込み、勝負どころでエースが決勝点。指揮官は「土井は何でもない状況でもゴールを生み出すことができる選手。よくやってくれた」とたたえた。

本大会の1回戦は22日、J3富山と対する。土井は「天皇杯は高いレベルの相手とやれる。まずは富山に勝って弾みをつけたい」と高みを見据えた。【神谷亮磨】

■沼津、互角の戦いも

沼津は互角の戦いを演じながらも、一瞬の隙を突かれた。前半はFW渡辺りょう(25)を軸に鋭いカウンターからゴールに迫った。後半も粘り強い守備を見せたが、自陣左サイドを崩され、決勝点を献上。シュート数でも8対8と拮抗(きっこう)した一戦で敗れ、5年ぶりの本大会出場を逃した。今井雅隆監督(63)は「この経験を選手がどう感じて、次に生かすかが大事」と奮起を求めた。