【WEリーグ】INAC神戸社長が新プラン「皆さんが価値を決めて」試合終了後に観客が値段設定

WEリーグで初の国立開催となったINAC神戸-三菱重工浦和戦で、先制ゴールを決めた浦和FW安藤梢を祝福する選手たち(撮影・磯綾乃)

<Yogibo WEリーグ:浦和1-0INAC>◇第21節◇14日◇国立

WEリーグの初国立開催を実現させたINAC神戸の安本卓史社長が、試合直後に新たな盛り上げプランを打ち上げた。

「まだスタッフには言ってないんですけど…。開幕戦を全員無料で入れるようにしようと思っています。帰る時に、皆さんが試合の価値を決めてくださいと」

入場は全員一律無料にし、エキサイティングシートなど付加価値のあるものを有料に。そして試合観戦が終わった後に、観客それぞれが値段を決めて払うシステムだ。来季開幕へ、早くも新たな構想を考えている。

この日の国立には、1万1763人が来場。目標の2万人には届かなかったが、リーグ最多の来場者数となった。運営費は3000万円かかったものの、スポンサーから3200万円の協賛を得て黒字に。社長も自ら営業に動き、約20社からの協賛を得たという。

コンコースを含め、スタジアム内にある広告設備をフル活用。「くら寿司」の広告は帯型のリボンビジョンを使って、まぐろの皿が回転すしのように回るなど、ユニークなアイデアがあふれた。

初の国立開催を終えて、次なる目標は国立でのWEリーグダブルヘッダー。国立競技場との協議の中で「ダブルヘッダーのOKをいただいた」と了承を得た。開幕戦など注目される試合の同会場開催で、さらなる集客を目指す。

安本社長の口からは、WEリーグを盛り上げるためのプランが続々。「次はナイターの試合をやって、花火を打ち上げたいなと思います」と笑顔だった。