【天皇杯】関大が関西1部の和歌山に勝利 次戦J1C大阪戦へ「勝てるチャンスも十分にある」

ゴール前で攻防する緑ジャージの和歌山と白ジャージの関大(撮影・竹本穂乃加)

<天皇杯:アルテリーヴォ和歌山2-4関大>◇1回戦◇21日◇和歌山・紀三井寺公園陸上競技場

6年ぶり17度目出場の関西大学(大阪)が、地域リーグ・関西1部のアルテリーヴォ和歌山(和歌山)を下した。

ボールがネットに突き刺さった。3-2の後半42分、FW九乗聖亜(21)が右足で放ったシュートはゴール左に一直線。その瞬間、九乗は客席に向かって大きくジャンプし、拳を突き上げた。この1点がダメ押しとなり、4-2と快勝した。

前半は熾烈(しれつ)な戦いだった。同11分にFW百田真登(21)が先制。1-1に追いつかれた同35分にDF松尾勇佑(21)が勝ち越しゴール。しかし粘る相手に2-2に追いつかれた。一進一退の攻防が続いて、前半を折り返した。

後半は、相手ゴール前で優位に試合を進めた。同22分に百田がこの日2点目となる勝ち越し弾で3-2。最後は九乗が相手を突き放し、2回戦に進出した。

前田雅文監督(39)は「うまく守れなかった」と、2失点に満足しない様子を見せた。それでも「FWの選手たちがしっかり得点を重ねられたのは良かった。自分たちのストロングポイントは消されていた印象だが、それでも4得点できたのはよかった」と話した。

次戦で戦うJ1セレッソ大阪については「辛抱しないといけない時間帯も続くと思う。(でも)自分たちのチャンスをものにすれば勝てるチャンスも十分にあると思う」と口にした。

セレッソ大阪との2回戦は6月1日、敵地のヨドコウスタジアムで開催される。【竹本穂乃加】