【浦和】手拍子で選手を鼓舞 警備スタッフ倍増、スクリーンに啓発映像回数増やし「声出し」抑止

浦和対京都 引き分けに終わり、疲れ切って座り込む両チームのイレブン(撮影・浅見桂子)

<明治安田生命J1:浦和2-2京都>◇第20節◇6日◇埼玉

試合後、場内を一周する浦和レッズの選手に、サポーターから拍手が送られた。

引き分けでも、ブーイングはなかった。試合中も、手拍子、太鼓をたたき、旗を豪快に振り、ルールの中でスタジアムが盛り上がった。GK西川は「手拍子で後押ししてくれている。ホームで勝ち点3は結果で示さないといけない」と悔しさをあらわにした。DF酒井も「フラストレーションがたまっている中、満足して帰ってもらえるように」とファン、サポーターのためにも、必勝を誓った。

前日5日の臨時実行委員会後、Jリーグ野々村チェアマンは浦和に対し、上限2000万円の罰金を科す方向で裁定委員会に諮問すると明言。サポーターが「声だし」など新型コロナ感染防止対策ガイドラインに違反する行為を行ったためだった。この日の試合前に、浦和の立花代表取締役社長が取材対応し「管理能力を我々は問われていると思います」と話した。対策として場外の警備スタッフを通常の倍にし、プラカードを持ったスタッフをピッチの横などにも配置。大型スクリーンで流す啓発映像の回数も増やすなど抑止策を講じた影響か、大きな問題もなく、試合は終わった。