【C大阪】小菊監督が東京戦で現場復帰 高橋大輔コーチ「太陽のような人。唯一無二の存在」

小菊昭雄監督(2022年7月2日撮影)

“太陽”が復帰し、ミラクル・セレッソの逆転優勝なるか-。現在3連勝中のC大阪は13日、J1リーグ第25節のFC東京戦(味スタ)に臨む。

新型コロナの陽性判定を受けていた小菊昭雄監督(47)が、3試合の欠場を経て、この東京戦から現場復帰することが決まった。

12日、代行指揮を続けてきた高橋大輔コーチ(38)がオンラインで取材に対応し、小菊監督について「我々にとれば、太陽のような人。唯一無二の存在」と表現し「ようやく待ちに待った監督が戻ってくる。これはすごいパワーになる。明日は小菊監督の指揮の下、みんなで精いっぱい頑張りたい」と、チーム全体の思いを代弁した。

小菊監督が離脱後も、チームは公式戦は1勝2分け。特に10日の川崎フロンターレとのルヴァン杯準々決勝第2戦は、後半終了間際に2点を奪ってドローに持ち込み、アウェーゴール数で執念の準決勝へ。

神懸かった結末にも、高橋コーチは「監督がいる前提で取り組んできたので、自分が(代行)監督をやった感覚は正直、ありません。私もそう、監督の存在は選手にとっても大きい。そういう存在がいる前提でやることが、選手にも私にも結果につながる認識だった」。太陽のように明るく誠実な指揮官が、現場にいるという前提で3試合を駆け抜けてきた。

リーグ戦はここまで11勝8分け5敗の3位につけ、今節では2位浮上の可能性がある。それ以上に、現在勝ち点7差の首位横浜Fマリノスとの距離を縮められるか。ファン以外では話題にもならなかった、C大阪の悲願の初優勝も夢ではなくなってくる。

C大阪の快進撃は5月下旬から始まった。リーグ戦は7勝3分け1敗、公式戦は12勝5分け1敗で最近11試合は6勝5分け。天皇杯はベスト8に、ルヴァン杯はベスト4に進んでいる。

MF清武が故障で長期離脱中とはいえ、有名選手が少ないチームが現在はリーグ戦6試合連続複数得点中。総得点39は横浜に次ぐ2位で、誰がピッチに立っても鋭い守備からの攻撃力は光り続けている。

この日、同じく取材対応したDF松田陸(31)は「いい練習ができて結果に結びついているんで、みんなのメンタルもいい。必然的にチームの雰囲気は相当、いいですね」と話す。東京には前回3月6日のホームで0-1と惜敗。あれから数段の成長を遂げたC大阪が、小菊監督とともにミラクルの続編を演じる。