【G大阪】片野坂知宏監督の解任発表「悔しい思いと残念な結果」後任監督は松田浩コーチが昇格

G大阪片野坂知宏監督(22年8月14日撮影)

J2自動降格圏の17位に低迷するガンバ大阪は17日、16日付で片野坂知宏監督(51)との契約解除を発表した。成績不振による事実上の解任。

後任監督には松田浩コーチ(61)が内部昇格し、この日から練習を指導。20日のサンフレッチェ広島戦(Eスタ)から指揮を執る。松田新監督にとっては、現役時代に育った古巣との戦いが初陣になる。

G大阪OBで大分トリニータの監督だった片野坂監督は今季、古巣で初めて指揮を執ったが、J1リーグでここまで5勝7分け12敗の17位に低迷。

最近11試合ではわずか1勝にとどまり、直近の14日清水エスパルスとの残留直接対決で完敗し、解任が決まった。指導力への評価は高かったものの、最も求められる結果がともなわなかった。

片野坂監督は、クラブを通じて「残念ながら私の力不足によりご期待に応えられず、悔しい思いと残念な結果しか出すことができませんでした。本当に申し訳ありませんでした」などとコメントした。

コーチから内部昇格する松田新監督は、前J2V・ファーレン長崎監督で、過去にはヴィッセル神戸やアビスパ福岡などで監督を歴任。02年には神戸の監督にコーチから途中で昇格し、J1残留に導いた実績がある。フリーの立場だった今夏、G大阪のコーチに招聘(しょうへい)されていた。

残り10試合で残留が最大の目標となる松田新監督は「とにかく今は、目の前の試合をしっかり取りに行くことだけに集中し、選手、スタッフ一丸となってこの厳しい状況を乗り越えるだけです」とコメントを発表した。

◆松田浩(まつだ・ひろし)1960年(昭35)9月2日、長崎市生まれ。長崎北、筑波大を経て広島(当時マツダ)時代に1度現役を引退し、コーチとしてバクスター当時監督を補佐も、現役復帰し、神戸時代の96年で現役引退。主にDFで活躍しJ1通算44試合3得点。神戸、福岡、J2栃木、長崎の監督を経て22年8月にG大阪コーチへ。監督成績はJ1通算34勝26分け40敗。181センチ、75キロ。