鈴鹿カズ55歳190日に最年長記録更新し「長かったあ」3カ月半ぶり復帰で2-0快勝に貢献

鈴鹿対三重 後半、途中出場し自らボールを持ち攻め込むカズ(中央)(撮影・森本幸一)

<JFL:鈴鹿ポイントゲッターズーヴィアティン三重>◇第20節◇4日◇三重・四日市市中央陸上競技場

カズがピッチに戻ってきた。

JFL鈴鹿ポイントゲッターズの55歳FW三浦知良が4日、三重・四日市で行われたヴィアティン三重との「三重ダービー」に3カ月半ぶりに出場。後半35分に交代でピッチに立ち、2-0の快勝に貢献した。カズの出場は5月15日のホンダ戦以来112日ぶり、JFL最年長出場記録も55歳190日に更新した。

「やっと戻ったよ。長かったあ」。笑顔で発した言葉が、カズの苦悩を物語っていた。5月15日の試合中に右太ももを痛めた。当初は早期復帰と思われたが、回復していた1カ月後に再発。「その時が、一番苦しかった」と振り返った。

55歳、前例がないケガとの闘いは探り探りだった。トレーニングから休養、栄養摂取などカズ自身が体と向き合い、専属トレーナーやドクターらと相談しながら戦った。道のりが険しかったからこそ「周囲には感謝しかない」と言った。

「若手のケガとは違うから」と、漏らしたことがある。回復力のある若手は無理もきくが、カズの場合は「無理すると、2度とサッカーができなくなるかもしれない」。だからこそ、復帰にも慎重になった。

この日は前線で相手ボールを追い、5試合連続の無失点に貢献した。ボールを持つ機会も少なく、動きも本調子ではなかったが「今は10分、15分だけど、10月には長くできるようにしたい」と体力面での課題を口にした。試合後、ホームのスタンドに集まった4000人以上のファンに手を振った背番号11。やはり、カズが最も輝く場所はピッチしかない。【荻島弘一】