【京都】積極的な攻撃姿勢で後半追い付き、残留へ貴重な勝ち点1 曹監督「底力を見せられた」

<明治安田生命J1:京都1-1名古屋>◇第32節◇8日◇サンガスタジアム

J1残留争いが続く中、5日の天皇杯準決勝で温存した主力を中心に臨み、後半に追いつき勝ち点1を獲得。積極的な攻撃姿勢で90分を戦いきった。

前半は思うように得点できなかった。前半24分、MF佐藤響(22)が倒されてPKの権利を獲得。絶好のチャンスも、FW武富孝介(32)のシュートはGKに阻まれて先制とはならなかった。

同36分にもDF本多勇喜(31)が果敢に攻め込んでミドルシュートを放ったが、ゴールポストに直撃し、得点には結びつかなかった。

敵陣で攻める展開が続く中、前半終了間際の同45分、セットプレーでの激しい攻防から失点。苦しい展開となった。

それでも、1点を追う後半14分、DF井上黎生人(25)が、本多からのふわりと浮いたパスに頭を合わせて同点ゴール。執念で追いついた。

曹貴裁監督(53)は「相手を見てプレーすることができるようになっていて、選手たちが大人になったと感じる。よくやってくれた」と、評価した。

PKを外した場面については「武富に蹴れと指示したのは僕」と言い、「前半に1つPKをとれるんじゃないかなという予感があって、(逆に)昨日はPKの練習をしなかった。ナーバスにさせたくないという配慮だったんですけど…」。

複雑な思いも吐露した。

「責任を負わせすぎたと反省したけど、(武富は)最後の5分まで頑張ってくれた。後半にはミスを生かして(点を)取り返してくれて、(チームの)底力を見せられたと思う」

これでリーグ14位も、自動降格圏17位の清水との勝ち点差は、わずか2。

次戦12日は川崎F、29日にはC大阪と、リーグ上位チームとの対戦が予定されているが「選手が本質的な自信をつけてきている」と話し、前を向いた。

◆J1残留争いの行方 J1残留争いは大混戦。今季は16位がJ1参入プレーオフに回り、17位以下の2チームがJ2へ自動降格。現時点で静岡の2チームが自動降格圏に沈む。ただ、今季はまだ消化試合数がそろわない上、下位チーム同士の直接対決も多く残る。13位湘南から17位清水まで勝ち点3差に5チームがひしめき、15位福岡と16位G大阪が最も少ない残り2試合。勝ち点25で最下位の磐田は厳しい状況にあるが、最多の残り4試合で、12日に首位横浜と対戦し、その後に清水、G大阪、京都との直接対決がある。