【横浜】優勝また足踏み…カウンター浴び最下位磐田に0-1 ホーム連敗で川崎Fと勝ち点差2

横浜対磐田 磐田に敗れ肩を落とし引き揚げる横浜イレブン(撮影・横山健太)

<明治安田生命J1:横浜0-1磐田>◇第27節◇12日◇日産ス

横浜がリーグ優勝を目前にまたも足踏みした。第27節で磐田をホームに迎え、0-1で敗戦。2位の川崎Fが勝利し、2試合を残して勝ち点差は2に縮まった。早ければ8日の時点でタイトル獲得の可能性もあったが、今季無類の強さを誇ったホームでまさかの連敗。優勝争いは最終節までもつれる様相を呈してきた。

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横浜は再三の得点機を生かせなかった。ボール支配率は60%を超え、シュート数は磐田の3倍以上となる21本。後半10分すぎには左CKを西村が頭で合わせた。GKの届かない右隅を突いたが、磐田MF鈴木にオーバーヘッドで間一髪クリアされた。しかし後半39分、カウンター1発で浴びた失点を取り返せず。MF水沼は「まだまだ足りないということを思い知らされた」と唇をかんだ。

早ければ8日の前節G大阪戦で優勝が決まる可能性もあった。そこまで今季11勝3分無敗と圧倒的な強さを誇ったホーム。しかし残留争いの2チームに続けて不覚を取った。ともに引く相手を崩しきれず1点に泣いた。リーグ最多63得点の攻撃力が、ここにきて今季の公式戦で初めて2戦連続無得点。DF岩田は「あれだけ引かれた相手にどうするか、なにが正解なのか…」とショックを隠せない。

これまではゴールになっていたであろうシュートが決まらない。MF藤田は「じれるところはある」。いやがおうでも受けるタイトルのプレッシャー。19年の優勝時に得点王のFW仲川でさえ、フリーでのシュート機会を外した。「もう1度、自分たちのサッカーを見直すしかない」。

次節の浦和戦も含めたホーム3連戦を優勝ロードにするだったが、待っていたのは試練だった。MF喜田主将は「本当に上にいる価値があるのか試されている。下を向くことは誰でもできる。勝つための準備をする」。29日の今季ホーム最終戦は、勝ち点3がノルマだ。【岡崎悠利】