<明治安田生命J1:神戸1-0湘南>◇第27節◇12日◇ノエスタ
ヴィッセル神戸が同一シーズンでのクラブ記録に並ぶ5連勝を飾り、J1残留をほぼ確実にした。ホーム湘南戦はFW大迫勇也(32)の決勝点で1-0で競り勝ち。勝ち点40に伸ばして10位に浮上。自動降格圏の17位以下の可能性は消えた。一時は最下位に低迷も吉田孝行監督(45)就任後は9勝2分け3敗と完全復活を遂げた。V争いは首位横浜が敗れ、2位川崎Fが勝利。両軍の勝ち点差は2に縮まった。
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大迫がまたも半端ない得点感覚を披露した。後半21分のMF汰木の蹴った左CKに対し、エースは右膝付近に直接当て、ゴールを決めた。「後半のいい時間帯に取れてよかった。残留をほぼ確定できたのはサポーターのおかげ」。3試合ぶり今季7点目。故障から復帰後は4戦3発、この日で3試合連続先発と、心技体とも完全復活を示した。
一時は最下位が指定席になりながら、14年ぶりの5連勝で10位に浮上。6月下旬、今季4人目の指揮官となった吉田監督は「選手がこつこつ、頑張ってくれた結果が、連勝につながっている」と胸を張った。3度目の登板でスター軍団に泥臭いプレーを求め、チームを蘇生させた。
MFイニエスタが2カ月以上故障離脱しながら、大迫の復帰で攻守のリズムも取り戻した。この日で3試合連続完封となり、汰木は「今の高い集中力で最初からできていれば、優勝争いができていた」。入れ替え戦に回る16位の可能性はあるが、今後はほぼ重圧なしで戦える。残りは川崎Fと横浜と、2強との対決が待つ。大迫は「(優勝を争う相手に)僕らも同じ熱量で戦いたい」と、神戸の誇りを懸けて戦うことを宣言した。【横田和幸】