青森山田、全国王手 正木HC初采配、黒田監督と最後の師弟タッグでV26成し遂げる

26年連続で決勝進出を決めた青森山田イレブン

<全国高校サッカー青森大会:青森山田17-0向陵>◇3日◇準決勝◇カクヒログループアスレチックスタジアム

昨年度の全国選手権王者・青森山田が、26年連続28度目の優勝に王手をかけた。前半に11点、後半に6点を奪い、向陵に17-0で圧勝。エースFW小湊絆(つな、3年)が、4ゴールを挙げるなど3選手がハットトリックを達成した。負傷離脱していた主将のDF多久島良紀(3年)は、約3カ月ぶりに復帰。来季、J2町田監督に転身する黒田剛監督に代わって、次期監督への昇格が決定的な正木昌宣ヘッドコーチが、実質的なトップとして初采配を振るった。6日の決勝は6年連続で八戸学院野辺地西と激突する。

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“新生”青森山田が、力強く船出した。タッチライン際で正木ヘッドコーチが選手たちを鼓舞し、来季からJ2町田を指揮する黒田監督がベンチで戦況を見守った。ベンチ入り20人中16人が出場し、シュート33本を浴びせて17-0の完勝。「監督という名前で戦う最後の大会になる。ここまで25年連続で来ているものを、ひとつ26年に乗せる作業でしかないですが、しっかりと一戦必勝でやりたい」と黒田監督。26年連続28度目の優勝まであと1勝だ。

早々と試合を決めた。先制した直後の前半10分、FW小湊が右足でゴールネットを揺らす。2-0の同14分には左足、4-0の同18分にはヘディングで得点し、自身1ゴール目からわずか8分間で右、左、頭の「パーフェクト・ハットトリック」を達成。仕上げは同37分、個人技で相手をかわし、角度のないところから左足で4点目を奪った。

主将が約3カ月ぶりに戦列復帰した。右腓骨(ひこつ)骨折で離脱していたDF多久島が、後半19分からセンターバックでプレー。「やっとピッチに立ててホッとしました」。2年時から主力も、昨年11月に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂して手術。全国選手権出場はならなかった。「今年は『自分がチームを日本一に導こう』という強い思いでキャプテンマークを巻いているので、これからチームに貢献できるように頑張りたい」と力を込めた。

黒田監督と正木ヘッドコーチは、20年以上にわたって師弟関係が続く。的確なコーチングで、選手の好パフォーマンスを引き出す同コーチの姿に「安心して見てられる思いはあります」。自身がチームを離れた後は「彼が次の山田の監督をやるという形になると思うが、今後もぶれることなく、青森山田のサッカーを継承していってほしい」。最後の師弟タッグで県26連覇を成し遂げ、次のステージへ進む。【山田愛斗】