【札幌】逆転4発で10位フィニッシュ シャビエル先制弾、ゴンヒ同点弾、青木亮太2発V弾 

札幌対清水 後半、勝ち越しゴールを決めイレブンと喜び合う札幌青木(左)(撮影・佐藤翔太)

<明治安田生命J1:札幌4-3清水>◇5日◇最終節◇札幌ドーム

北海道コンサドーレ札幌が、清水エスパルスとの激闘を4-3で制し、2連勝でシーズンを締めくくった。1-0で迎えた後半、序盤の連続失点で一時ビハインドも、3-3のロスタイム2分、MF青木亮太(26)が2点目となる勝ち越しゴールを決めた。11勝12分け11敗で10位。ケガ人続出で苦しんだシーズンの最終戦を白星で飾り、来季につなげた。

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今季最多2万3330人が集まった札幌ドームが熱気に包まれた。取って取られて、最後に笑ったのは札幌だった。荒野らがJ2降格が決まりピッチに崩れた清水の選手を抱きかかえた。激しいシーソーゲームを制し、今季2度目の2連勝。ペトロビッチ監督(65)は「最後まで諦めずに戦ってくれた選手、サポーターみんなでスペクタクルなゲームを作り上げてくれた」と満足そうに笑った。

最終戦で存在感を示したのは今季チーム得点王、青木だった。後半立ち上がりの2失点で逆転された後の後半15分、スローインの流れから右足で押し込み2-2の同点。さらに3-3のロスタイムに決勝点を奪った。今季7、8点目に「気持ちが、いい形で出た試合」。開幕から3戦途中出場も、徐々に序列を上げチームに不可欠な存在となった。

チームは開幕前から新型コロナウイルスの影響を受けた。1月の沖縄キャンプは15選手でスタート。3月にも陽性判定者が複数出て、戦力的に厳しい状況での試合もあった。開幕から全試合出場選手はゼロ。この日J1通算100試合を達成し、チーム最多出場のDF田中駿も32試合だった。主力がそれぞれ1度は離脱し、万全にそろうことはなかった。

就任5年目で初めて残留争いに巻き込まれた指揮官は、胃を病み、ストレスと闘った。飲酒を控え、エスプレッソを好んでいたが、ミルク入りに変えた。「最も苦しんだシーズン」と振り返る。続投が決まっている来季について、試合後のセレモニーで「いいゲームをして、もっといい結果を残したい。最高のシーズンにします」と誓った。開幕からJ1記録の6戦連続ドロー。勝利にひっくり返す力を備えられれば、来季こそ、上位進出を狙えるはずだ。【保坂果那】

<札幌の今季主な出来事>

◆1月 コロナ禍影響受け、15選手で沖縄キャンプスタート。野々村芳和氏(当時会長)がJリーグチェアマン就任内定

◆2月 清水との開幕戦でMFルーカスがチーム1号。1-1のドロー発進

◆4月 2日浦和戦(1△1)でJ1記録更新の開幕から6戦連続ドロー。10日名古屋戦(2○0)で今季初勝利。クラブJ1通算100勝目達成

◆5月 7日京都戦(1○0)でペトロビッチ監督が外国人指揮官初のJ1通算500試合達成

◆6月 ルヴァン杯プレーオフで敗退し、4年連続8強ならず。天皇杯は3回戦J2甲府に敗れる

◆8月 7日湘南戦で今季最多5得点。20日鳥栖戦でホームの一部声出し応援3季ぶり復活。28日にクラブが「サポーターの皆さまへ」と題した声明発表。ペトロビッチ監督の今季続投を明言

◆9月 MF深井が右膝前十字靱帯(じんたい)断裂

◆10月 1日ホーム川崎F戦初勝利。FW興梠J1通算162得点目で歴代単独2位