<浜松開誠館 新しい景色へ(10)>
第101回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。4年ぶり2度目の出場で全国初勝利を目指す浜松開誠館(静岡)は、31日の2回戦で大津(熊本)と対戦(埼玉・浦和駒場スタジアム、午後2時10分)。日刊スポーツ静岡版では「浜松開誠館 新しい景色へ」と題して、チームの顔触れを連載する。
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2年生守護神のGK藤井海人がゴールに鍵をかける。三重県生まれだが、中学入学と同時に家族で静岡に移住。「サッカーが盛んな場所でやりたかった」と大きな決断をした。自身の夢を後押ししてくれた家族には「感謝の気持ちしかない」。中学では目立った成績は残せなかったものの、全国大会出場を目指して同校に進学。あこがれだった大舞台に立つチャンスをつかんだ。
今夏から正GKの座をつかみ、不動の存在になりつつある。持ち味はシュートへの反応力と、前に飛び出す守備範囲の広さだ。初戦で対する大津(熊本)は大型な選手がそろっており、サイド攻撃からの得点パターンが多い。藤井は「クロスを合わせられる前にはじき返したい。どんどん前にチャレンジしてゼロに抑えるのが自分の役目だと思う」。最後方からチームを鼓舞する最後のとりでが、完封勝利に導く。
◆藤井海人(ふじい・かいと)2005年(平17)5月11日、三重県生まれ。小1から一身田FC(三重)でサッカーを始め、中学時代はエスパルスSS静岡でプレーした。家族は兄3人、姉2人。182センチ、68キロ。右利き。血液型B。
MF岡田海人(3年)は守備のスペシャリストだ。もともとはセンターバックが本職だったが、高校2年時にボランチに抜てきされた。与えられたタスクは「潰し役」と自負している。中盤で相手の攻撃を防ぎ、体を張ったプレーで貢献する。ピンチを未然に察知する読みも優れており、チームの守備力を安定させるためには欠かせない。
中学3年時には地元千葉の県トレセンに選ばれていた。当時、浜松遠征で対戦した浜松開誠館のスタッフにスカウトされたことがきっかけで同校への入学を決断。「親元を離れて勝負したい気持ちはあった」と、強い意志を秘めながら日々の練習に励んできた。
藤枝東との県選手権決勝ではチーム2点目をマーク。プレーで最優先するのは「まず守備」だというが、チャンス時には積極的に攻撃にも参加する。岡田は「全国でも球際では負けない自信がある。いい守備からいい攻撃ができるようにしっかりと準備したい」と闘志を燃やした。【神谷亮磨】
◆岡田海人(おかだ・かいと)2005年(平17)3月26日、千葉県生まれ。小1からみつわ台FCでサッカーを始め、中学時代はみつわ台中(千葉)でプレー。家族は両親、妹。173センチ、70キロ。右利き。血液型B。