<全国高校サッカー選手権:東邦1-4履正社>◇1回戦◇29日◇浦和駒場スタジアム
4大会ぶりの出場の東邦(愛知)が、4失点で初戦敗退となった。
2001年度の第80回大会以来、21年ぶりの白星を狙ったが、及ばなかった。
序盤から履正社(大阪)に攻め込まれると、前半19分に先制点を決められた。その後も猛攻を受けたが、同33分のPKの場面では、GK御子柴里城(3年)がコースを読み切り、ファインセーブ。身長172センチの守護神のプレーにどよめきが起こった。
しかし、東邦は流れをつめなかった。前半35分に追加点を許すと、後半にはJリーグ川崎フロンターレへの入団が内定しているMF名願斗哉(3年)に3点目のゴールを献上。同ロスタイムに、2年生主将のMF朴勢己(ぱく・せぎ)の得点で1点を返したが、そのまま1-4で敗戦した。
石渡靖之監督は今年途中から監督に就任。市船橋(千葉)時代には、全国高校総体で優勝3回の実績を誇るが、強豪の前に屈した。「選手は私のシステム変更をある程度理解しながら、やってくれたと思います」。悔しさをにじませつつ、ハキハキとした口調で労った。
スタメンには1、2年生5人を抜てきした。「出た選手が一番痛感していると思うので、出た選手が経験を生かしながら、チームとしても競争意識を働かせていく。ベンチに入れなかった1、2年生も多いので、層を厚くしていく必要があります」と奮起を促した。
2年生ながら左腕に黄色のキャプテンマークを巻いた朴は、真剣な瞳をたたえて、3年生への感謝を示した。「インターハイでは県16位で負けてしまった中、作り直してきた3年生のチームだったので、ここで終わってしまうのは悔しいし、もったいないと思うんですけど、素直にありがとうという気持ちです。感謝しかないです」。1つ1つの言葉に実感を込め、「来年また戻ってきて、いい結果が残せるようにしたい」とリベンジを誓った。
勝利した履正社は、31日に盛岡商(岩手)-帝京五(愛媛)の勝者との2回戦(東京・味の素フィールド西が丘)に臨む。