<全国高校サッカー選手権:尚志3-0徳島市立>◇1回戦◇29日◇ニッパツ
尚志(福島)が3年前のリベンジを果たした。19年度の2回戦で敗れた徳島市立に3-0で快勝。FW網代陽勇(あじろ・ひゆう、2年)が2ゴール1アシストと躍動し、OBで憧れのJ1鹿島アントラーズ(今季はJ2東京ヴェルディ所属)FW染野唯月(21)のように勝利に導いた。
盛岡商(岩手)は帝京五(愛媛)を2-1で下し、優勝した06年以来の初戦を突破。FW原田優汰(2年)が逆転ゴールを挙げ、エースストライカーの責務を果たした。聖和学園(宮城)は大分に2-0で快勝。FW桃原(とうばる)泰河(3年)が先制ゴール、DF雫駿介(3年)は2アシストの活躍で、出場5大会連続の初戦突破に導いた。
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尚志の新星ストライカー網代が染野ばりの輝きを放った。負傷の影響で前半から頭部に包帯を巻いた状態でプレー。それでも、2ゴール1アシストでチームをけん引した。前半11分、味方のシュートのこぼれ球を右足で押し込み先制。1点リードの後半30分にはショートコーナーの流れから左足ボレーを突き刺した。「『自分がやってやろう』という気持ちで点を決められて良かった」。同33分には味方の3点目をお膳立て。全得点に絡んで2大会連続の初戦突破に貢献した。
昨年度は0-0からのPK戦の末に勝利し、2回戦に進出した。全国選手権でゴールが生まれるのは4強入りした18年度以来4大会ぶりで、その年は染野が2年生エースとして5試合5得点と大ブレーク。青森山田との準決勝は3-3からPK戦で敗れたものの、衝撃のハットトリックで存在感を示した。その試合後は250分ノーゴールが続いていたが、網代の先制弾でついに呪縛が解けた。
仲村浩二監督(50)は網代に大きな期待を寄せる。「今、ここで伸ばさないといけない選手なので、染野も2年生で活躍した部分もあり、そういう思いを持って頑張ってもらっています」。点取り屋として「染野もそうでしたが、ゴールの感覚もあるし、トータル的にサッカーが上手なので、いろいろなことができるタイプのストライカーになれると思う」と力を込める。
埼玉県出身の網代が尚志に入学する上で染野の存在は大きかった。18年度準決勝の活躍は脳裏に焼き付いており、「染野選手が2年生の時にハットトリックをしたり、(大会通算)5得点していたので、それを超えたい」。選手権で活躍してプロ入りを近づける。31日の2回戦は国見(長崎)と対戦。「自分のゴールで勝利に貢献したい」。今大会のスター候補生が華々しいデビューを飾った。【山田愛斗】