【高校サッカー】北海初戦敗退、PK戦に泣く 桜庭主将の同点弾実らず「来年必ずやってくれる」

北海対国見 PK戦で国見2人目のシュートに反応する北海GK葉原(撮影・野上伸悟)

<全国高校サッカー選手権:国見1(6PK5)1北海>◇1回戦◇29日◇ニッパツ

2年連続12回目出場の北海は、1-1の同点からPK戦5-6で優勝6回の国見(長崎)に惜敗し、18年ぶりの初戦突破はならなかった。前半37分に先制を許すも、後半27分にMF桜庭平良主将(3年)の左足ゴールで同点。後半ロスタイムには“PK職人”のGK葉原慶太(3年)を投入し、万全でPK戦に臨んだが、7人目で力尽きた。

80分で勝敗がつかず、PK戦5-6で迎えた北海の7人目。ゴール左スミを狙ったDF金田凪斗(3年)の右足シュートが相手GKにストップされた瞬間、北海の18年ぶり初戦突破への挑戦が幕を下ろした。ピッチに両手をつき、崩れ落ちたDF金田に向かって「お前は何も悪くない」と、GK葉原が静かに声をかけ、整列に促した。

前半は戦後最多6回の優勝を誇る国見に名前負けし、持ち前の強いディフェンスが影をひそめた。攻められ続けて前半終了3分前に失点。ハーフタイムに島谷制勝監督(53)から「このままなら悔いが残るぞ」と檄が飛ぶと目が覚めた。

後半27分。自陣からMF千葉大雅(3年)が蹴ったロングボールを受けた桜庭が、右サイドからドリブルで中央に切れ込んだ。相手DF2人を交わし、最後は利き足と逆の左足で、ゴール左下のスミを捕らえ、同点に追い付いた。

「ゴールまでの道筋が見えていたわけではないですけど、みんながつないでくれたボールを、思い切り打ちました」と桜庭。前半0本だったシュートが後半は3本。直接FKを11本もぎ取るなど、本来の推進力を取り戻した。後半40分には、北海道大会準々決勝のPK戦で旭川実のシュートを止めて勝利に貢献したGK葉原を投入。期待通り国見の1人目を止めたが、勝利には届かなかった。

この試合は、スタメンに2年生6人が名を連ねた。「僕ら(3年生は)、今の2年生を信頼してるんで、来年は必ずやってくれるはず」と桜庭主将。この悔しさは来年、後輩たちが晴らしてくれる。【中島洋尚】