【大学選手権】桐蔭横浜大「健のためにもよく戦って」昨年死去の分析担当増尾健さんに捧げるV

新潟医療福祉大対桐蔭横浜大 逆転勝ちで優勝を果たしトロフィーを掲げ歓喜の桐蔭横浜大イレブン(撮影・垰建太)

<全日本大学サッカー選手権:桐蔭横浜大3-2新潟医療福祉大>◇決勝◇1日◇国立

J内定者13人を擁する桐蔭横浜大が、川崎フロンターレ内定のエースFW山田新(4年)の劇的ゴールで新潟医療福祉大に競り勝ち、初優勝に輝いた。

天国のチームメートに届ける日本一でもあった。昨年4月13日、チームの分析担当で、骨肉腫と闘い続けた増尾健さんが20歳で死去した。増尾さんは中学2年に骨肉腫を発症。プレーはできなくなったが、分析担当として大好きなサッカーに関わっていた。優勝後、桐蔭横浜大のイレブンが増尾さんのユニホームを掲げ、優勝を報告した。

増尾さんが死去した直後の関東リーグ戦・明大戦は0-2の完敗。夏の全国大会も初戦で敗退した。主将でサンフレッチェ広島に加入内定のDF中野就斗(4年)は「夏は、健(増尾さん)を日本一にするという目標をかなえられなかった。最後の最後で、健のためにもみんなが、よく戦ってくれたと思います」と振り返った。

J加入内定が13人は桐蔭横浜大として最多で、日本一に輝くのも初めてで、中野主将は「勝って引退できるのはこんなに嬉しいものなのかと。気付いたら涙が出ていた」としみじみ。

安武監督が途中で投入したMF笠井佳祐(2年)が同点弾、MF神田洸樹(3年)が決勝点をアシストとしており、中野は「安武さん、持ってますね。このシーズンを通して交代選手がすごく試合を決めていた。すごい監督に出会いましたね。試合を読む力がすごいんでしょうね…。ゴマすっているわけではないですよ」と、指揮官への敬意を口にした。