【高校サッカー】昌平、前橋育英に逆転負け「悔いは残っています」FC東京内定の荒井悠汰

前橋育英対昌平 1-2で敗れ、涙をぬぐいながらスタンドにあいさつに向かう昌平イレブン(撮影・浅見桂子)

〈全国高校サッカー選手権:昌平1-2前橋育英〉◇3回戦◇2日◇浦和

Jリーグクラブの内定者2人を擁し、優勝候補に上がった昌平(埼玉)が前橋育英(群馬)に敗れ、ベスト16で姿を消した。

前半3分、FC東京内定のMF荒井悠汰(3年)が、相手GKが飛び出した隙を見逃さず、ゴール右30メートル付近から左足でロブ気味のシュート。超ロングシュートでネットを揺らし先制した。だが、その後は、前橋育英の出足の速いプレスに苦戦。プレー精度、強度で後手に回りシュートはわずか3本に終わった。

今大会初得点の荒井は「初戦で点を取れなくてチームを助けられなかった。今日は点を取ろうと強い気持ちでやっていた。1点取れてほっとしましたが、チームを勝たせられなくて、悔いは残っています」。

1-2の試合終了間際には、ゴール右30メートルからのFKがあった。だが、ボールは枠の上に外れた。背番号10の責任、チームを勝たせる責任を背負って戦った1年だった。試合後、藤島崇之監督から「この経験をプロに生かして欲しい」とエールを送られた。

荒井は「プロの世界で、1年目から試合に関われるようにキャンプから励みたい」と前を向いた。