【G大阪】FW宇佐美貴史を新主将に任命した理由 ポヤトス監督「日本の宝。彼がやるべき瞬間」

練習を見守るG大阪のダニエル・ポヤトス監督(撮影・益子浩一)2023年2月7日、万博

ガンバ大阪のダニエル・ポヤトス監督(44)が、元日本代表FW宇佐美貴史(30)を新主将に指名した理由を明かした。

7日は午前中に吹田市の伊射奈岐(いざなぎ)神社で必勝祈願を行い、午後から練習を公開。今季から就任したスペイン出身の同監督は、キャプテンを選んだ経緯を「決めるのは簡単だった」と語りつつ、こう続けた。

「私がヨーロッパにいる時からウサミのことは知っていました。日本の宝で、タレント性がある。(今季は)彼がやるべき瞬間だった。仲間を思いやり、励ますこともできる」

宇佐美は主将を任されただけでなく、20年途中まで在籍しクラブの黄金時代を築いた元日本代表MF遠藤保仁(現J2磐田)が背負った「7」を受け継いだ。まさにG大阪の象徴として今季を戦うことになる。

「彼(宇佐美)の中から、このクラブをよくしたい、(個人的にも)いい準備ができているという表情が見える。昨年、重大なケガをして、最後の数試合で復帰して(残留を争った)チームを救った。それが自信になったと思う。キャプテンを任せるだけのモチベーションが高く、それがいいパフォーマンスにつながるだろう」

そう言って、ポヤトス監督は宇佐美に絶大なる信頼を寄せた。

練習後に取材に応じた宇佐美は「やるべきことは変わらない。少し意識が変わったとすれば、誰にどう声をかけるか、そのタイミングを考えるようになったこと。勝てなければ、批判にさらされる覚悟もできている」と真剣に話した。