【札幌】契約満了の浜大耀、スクールコーチと北海道L現役続行の二刀流目指す、3月早大卒業へ

スクールコーチと現役続行との二刀流を目指す元札幌浜(撮影・保坂果那)

元コンサドーレ札幌DF浜大耀(24)が新たな道を歩み始めた。昨季限りで札幌と契約満了となり、同クラブのスクールコーチに就任した。現役続行を希望しており、北海道リーグ1部BTOPサンクくりやま所属で二刀流に挑戦する。

友人らからの「今やめたら後悔する」という言葉に背中を押され「もうちょっと頑張ろう」と覚悟を決める。

札幌下部組織出身。21年からJ3富山に期限付き移籍した。同年11月に悲劇に襲われた。練習中に左膝膝蓋腱(しつがいけん)を断裂した。全治6カ月。手術を受け、リハビリを開始しても痛みが続く。昨年7月に2度目の手術を受けた。「良くなる兆しがなくて、メンタルが崩壊しそうだった」。同年10月に一時全体練習に合流したが、すぐに離脱。そのままシーズン閉幕を迎えた。

今後は平日は小学生らの指導を行いながら、3月から始動予定のBTOPに合流する。患部は今も万全ではないため、状態を上げる必要がある。「サッカーに携われることはうれしい」と前を向く。

やり抜く力がある。17年に入学した早大人間科学部通信教育過程(eスクール)を3月で卒業見込み。卒業論文は「プレッシャーがパスの精度に及ぼす影響」をテーマに仕上げた。富山U-18の選手に協力してもらい、データを取得して分析した。プロサッカー選手との両立は難しく、中退者も多い。その努力家な一面は、サッカー人生にも通じるはずだ。【保坂果那】

◆浜大耀(はま・たいよう)1998年(平10)6月14日、札幌市生まれ。クラブフィールズU-12、15、札幌U-18に所属し、17年トップ昇格。ルヴァン杯通算8試合出場。16年SBS杯国際ユースU-19日本代表。182センチ、73キロ。利き足は右。