元日本代表MF香川真司(33)がセレッソ大阪に復帰し、練習に合流してから丸1週間がたった。14日、大阪市内での練習が復帰後初めて一般公開され、約300人のサポーターが詰めかけた。
この日の実戦形式の練習には、控え組に入った香川は主にトップ下でプレー。チーム内での存在感は抜群だった。
香川と対戦したプロ2年目、主力組に入ったFW北野颯太(18)は「すごい、頼もしい。1つ1つのプレーの質は改めて高いと思った。そこは見習うところだし、ピッチ外も見習うところが多い。いいお手本が近くにいるなと、改めて感じる」とうなった。
ドルトムントやマンチェスターU時代の香川を、北野は映像でよく見ていたといい、あこがれのスター選手だった。
16学年も違う大先輩に、「真司君」ではなく「真司さん」と呼ぶ。「(一緒にプレーできれば)素直にうれしい。ずっと見てきてた選手なので、まだ信じられない」と、公式戦での共演を夢見る。
香川は高校2年の冬、C大阪とプロ契約をかわした。当時もトップチームにいた武田亘弘GKコーチ(57)は「人間的にもしっかりしていたが、久々に会ってもプレーはすごいと思った。ピッチ内外で仲間にかける言葉もいい」と、早くも復帰効果を強調する。
香川の現在のコンディションはどうか。前所属はベルギー1部シントトロイデンで、公式戦最後の出場は昨年10月末。同11月に左足首を手術している。
患部は順調に回復し、C大阪では連日、フルメニューをこなしている。時間限定なら公式戦出場も可能とみられるが、あくまで長いシーズンを戦い抜くには、コンディションはその段階には達していないようだ。
7日の取材で、香川は「1日でも早く自分のいい状態に持っていけるように、ベストを尽くしたい」といい、高校時代の香川をスカウトした恩師の小菊昭雄監督(47)も「100%になったと、私が判断した時に試合に出す」と明言。師弟の意思疎通は図れており、焦りは禁物という姿勢がにじんだ。
現状では今季開幕戦の18日アルビレックス新潟戦(ヨドコウ)の出場は回避する可能性が高いものの、10年5月以来のJリーグ再デビューはそう遠くはない。香川の復帰効果を含めて、C大阪が今季の台風の目になりそうだ。