<明治安田生命J2:いわき2-3藤枝>◇第1節◇18日◇いわきG
藤枝MYFCが静岡県勢唯一の白星発進となった。アウェーでのいわきFCとの開幕戦で3-2で競り勝った。FW渡辺りょう(26)の2得点など、前半だけで3得点を奪ったリードを死守。クラブ史上初のJ2で超攻撃的サッカーを体現し、新たな歴史の1ページを刻んだ。
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アウェーの地で歴史的なJ2初勝利を挙げた。藤枝は1点リードのまま試合終盤に突入。6分間のロスタイムをしのぐと、歓喜の瞬間を迎えた。須藤大輔監督(45)はベンチでスタッフと喜びを分かち合い、選手も笑顔で抱擁。試合後はアウェーに駆けつけたサポーターを背に記念撮影した。
前半から「らしさ」全開だった。自陣からボールをつないで相手を揺さぶると、エースが仕留めた。同35分、MF久保藤次郎(23)の右クロスに渡辺が飛び込んだ。ニアサイドで合わせたダイビングヘッドで先制点。チーム1号を挙げ「いいボールがきたのでしっかりと押し込むことができた」と胸を張った。
1点で満足するはずがなかった。指揮官が目指すのは「3点取られても4点取り返す」攻撃的なスタイル。先制点からわずか2分後だった。自陣からのロングボールで左サイドを崩すと、MF横山暁之(25)が右足ミドルで追加点。同45分にも渡辺がこの日2点目をマークし、前半だけで3得点を奪ってみせた。
後半に2失点するも、前半のリードが大きかった。渡辺は「まだまだ課題はある」と反省も忘れなかったが、勝ちきる力強さも見せた。開幕に向けた準備で徹底したのは個々の局面で負けないこと。鹿児島キャンプでは2部練習で体を追い込み、練習試合も5日間で3試合をこなす強行軍を消化した。須藤監督が目指したのは「開幕で120%の状態にすること」。渡辺は「監督を信じてよかった」と白い歯を見せた。
今季J2を戦う県勢3クラブの中で藤枝だけが白星発進した。25日のホーム開幕戦は長崎が相手。指揮官は「3点取った後も4点、5点取りにいくのが我々のサッカー。次はホームでJ2の雰囲気を楽しんでもらえるようなサッカーをしたい」。開幕連勝で藤枝が静岡勢を引っ張っていく。