得能草生、仙台大史上最速J内定 高3時は控え、絶対的司令塔だった武田と水戸で再会

28日、関東選抜B戦の後半に追加点を奪い、両手を広げて歓喜する東北選抜MF得能(撮影・山田愛斗)

仙台大史上最速でJクラブ入団が内定したMF得能草生(3年)が、東北選抜で出場中のデンソーカップチャレンジサッカー茨城大会(2月28日~3月4日)で躍動している。165センチ、67キロと小柄だが、ドリブル突破を武器に奮闘。同大会初戦では強烈なミドルシュートを沈めた。J2水戸ホーリーホックへの来季加入内定が2月17日に発表され、特別指定選手として清水との開幕戦に途中出場でJリーグデビュー。プロの舞台でも欠かせない戦力となる。

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水戸に入団する得能は、仙台大史上最速でJ内定を勝ち取った。「小さい頃からプロになるという夢を持ってサッカーをやってきたので、率直にうれしかった」。同大で13年連続プロ輩出という歴史をつないだが「自分が思っている以上に厳しい世界。早く慣れて、自分の地位を確立したい」と気を引き締める。

昨年末から元日にかけて行われた22年度の全日本大学サッカー選手権(インカレ)では8年ぶりの8強入りに貢献した。同大会のプレーを水戸のスカウトに評価され、チームの春季キャンプに約1カ月参加。「自分でもびっくり」とアピールに成功し、大学3年時に入団内定した。「4年生の夏ぐらいに決まってないとまずいな」という思いとは裏腹に、予定よりも半年早く「就職先」が決まった。

水戸には青森山田で同期のMF武田英寿(21)が在籍する。高校3年時に絶対的な司令塔だった武田に対し、得能は控え。「高校の時は想像もしてなかった」と対照的な2人がJの舞台で再会。その上で「プロがどういうものか右も左も分からないので、いろいろ教わりたい」。また、高校の恩師・黒田剛監督(52)が率いる町田との対戦もある。「敵としてやったことがないですが、倒したいですし、成長した姿を見せたい」。

2月28日のデンソーカップ関東選抜B戦では、プロ内定者らしく豪快に決めた。1-0の後半43分、自らドリブルで突破してミドルシュートを突き刺した。「ドリブルまでは結構いけるんですけど、フィニッシュの精度を伴って得点という形があまりなかった。これをきっかけに増やしたい」と力を込める。「若くて活気があり、みんなハングリー」という水戸で、得点力を兼ね備えたアタッカーに進化する。【山田愛斗】

◆得能草生(とくのう・そうき)2001年(平13)11月7日生まれ、札幌市出身。石狩フットボールクラブ-札幌U-15-青森山田-仙台大(在学中)。24年から水戸に入団。今季は特別指定選手としてプレーし、2月18日の清水戦でJリーグ初出場。165センチ、67キロ。