名須川真光、名門順大の復活導く 「高校3冠ストライカー」が大学2年目ゴール量産誓う

1日、東北選抜戦でサイドから攻め込むU-20全日本選抜FW名須川(撮影・山田愛斗)

「高校3冠ストライカー」がゴールに飢えている。青森山田出身の順大FW名須川真光(1年)は、まもなく大学2年目のシーズンを迎える。昨季の関東1部リーグでは、ルーキーながら全22試合に出場して3得点を挙げたが、チームは08年以来14年ぶりに2部降格。全国高校選手権で通算10試合7得点の勝負強さを発揮し、1年で1部復帰を目指す名門の起爆剤になる。

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名須川はゴールにとことんこだわる。プレーに派手さはないが、得点パターンが豊富な万能型。前線からの守備をいとわない献身性も特長だ。今季は目に見える結果を残し、1部昇格をたぐり寄せる。「降格させてしまった責任が自分にもありますし、FWで(22試合)3ゴールは物足りない。チームを救うようなストライカーになりたいです」。泥臭く、貪欲にフィニッシャーの仕事を完遂する。

「3冠」を達成した青森山田3年時は、全国高校総体で4得点、全国高校選手権で4得点、プレミアリーグEASTで6得点と各大会で勝利につながるゴールを決めてきた。だが、大学1年目はリーグ戦全試合に出場も、チームを勝たせる仕事はできず。それゆえに「自分は本当に底辺の人間というか、全然低いレベルでやっているなと。これから頑張らないといけないと感じた1年でした」と自己評価は厳しかった。

そんな名須川に吉報が届いた。現在開催中のデンソーカップチャレンジサッカー茨城大会で、U-20全日本選抜に選出。全国規模の選抜チームでプレーするのはサッカー人生初だという。「自分は追加招集で入って、救われた命みたいな感じ」と謙遜しつつ「こんな機会はめったにないので、うれしいです」。2日の関東選抜B戦では、1-0の後半ロスタイムに試合を決定づけるゴールを奪った。

刺激を受ける存在がいる。青森山田の同期でプロ1年目からJ1東京の主力に定着したMF松木玖生(19)だ。「自分が情けないというか、調子が上がらないときとかに玖生が頑張っている姿を見ると、かなりやる気をもらっています」。いつの日か同じ舞台に立つために今を全力で過ごす。「この1年は今まで以上にサッカーと向き合い、点数をいっぱい取っていきたいです」。名須川が順大の1部復帰へゴールを量産する。【山田愛斗】

◆名須川真光(なすかわ・まさき)2003年(平15)9月16日生まれ、岩手県北上市出身。ヴェルディSS岩手、青森山田を経て22年に順大入学。全国高校選手権で通算10試合7得点。昨年の関東1部リーグで22試合3得点。好きな選手はトットナムのイングランド代表FWハリー・ケーン。家族は両親と兄。177センチ、78キロ。血液型A。