ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳(32)が6日、古巣アルビレックス新潟への熱い思いを語った。
リーグ戦で首位を走る神戸は9日、ホームで12位新潟と対戦する。下部組織時代を含め、新潟に約6年間在籍した酒井にとって、11年にシュトゥットガルトに移籍後、古巣との対戦は今回が初めてになる。
この日の練習後、約20分間も古巣へのあふれる思いを口にした。主な一問一答は次の通り。
-6年ぶりにJ1復帰を果たした新潟と対戦する
酒井 新潟はドイツに立った日から毎日、気にして見ていた。今は違うエンブレムで初めて対戦するが「これだけ、大きくなりましたよ」と父親、母親に成長した姿を思い切り見せるような、そんな意気込みが一番強い。周りから言われている(神戸で)スター軍団の中の1人だとか、そんなの正直、俺の中ではどうでもよくて。あの頃のアグレッシブに戦って、気持ちで負けていない酒井高徳が、一回りも二回りも大きくなってますよ、というのをやはり見せたい。それが今、僕のできる恩返し。絶対に負けたくない。
-現在の新潟に知り合いは
酒井 DF舞行龍(まいける)ジェームズ君とDF千葉和彦さんが(他クラブから)帰ってきている。昔やっていた選手が、新潟に貢献している姿を見ると頼もしく感じる。いつか自分もそういう立場でありたい、と思っている気持ちは正直ある。
-新潟のユニホームを見れば
酒井 こういう発言が合っているのか分からないが、できれば、あまりやりたくない。新潟を倒しにいくのはちょっとだけ、うーんと思ってしまう。ただ、僕が神戸の選手として、成長した姿を見せるのが一番だと思う。「高徳、すごいな」って選手というより、サポーターに思ってもらえたら。(新潟にとって)アウェーでも、週末は(新潟の)サポーターが多く来てくれるので、勝利で成長した姿を見せたい。
-新潟というクラブで何を学んだか
酒井 新潟というクラブの在り方、新潟というクラブの選手である在り方はすごく、先輩からも学んだ。最後まであきらめなくて、みんなハードワークをする。その時に有名な選手が何人もいるわけではないが、チームでカバーし、サポーターと乗り越えていくっていう、クラブと選手とサポーター、地域が一帯となっている。今、僕もここに来て、いろんな発言をメディアにしているが、軸はハードワークのところ。よく俺が口にしているのは、みなさんが理解していると思う。新潟で一番、選手として教えてもらったところ。
-注意する選手は
酒井 MF伊藤涼太郎選手もだが、乗っている選手は怖い、という意味では(開幕から5試合4得点の)FW太田修介選手が、やはり思い切りよく(足を)振ったりしてくるんで、実際にDFとすればどこにボールがいくか分からない。チームとしてしっかり抑えたい。今やっている(プレー)強度をうまく発揮できれば、自分たちにも仕留められるチャンスはある。今まで通り、挑戦者としてホームでやりたい。
-神戸は現在、5勝1敗で首位に立つ
酒井 この1位を簡単に明け渡すっていうのは、難しいこと。自分たち次第っていうところもある。静かに闘志を燃やしておこうかなと思う。ホームなんで、昨日の試合(0-5で大敗した5日のルヴァン杯広島戦)を見て、肩を落として帰ったサポーターがいっぱいいると思う。もう1回、週末には(勝って)胸を張って、スタジアムを出ていってもらえるような試合をやっていきたい。