<明治安田生命J1:神戸0-0新潟>◇第7節◇9日◇ノエスタ
アルビレックス新潟は首位ヴィッセル神戸と0-0で引き分け、敵地で勝ち点1を奪った。
序盤からボール支配率を高めて優位に試合を進める。最終ラインから積極的にロングボールを放ってくる神戸の攻撃はセンターバックの早川史哉(29)とトーマス・デン(26)のコンビを中心にはね返し、きわどいシュートはケガから復活したGK小島亨介(26)が好セーブでしのいだ。後半ロスタイムに最終ラインを抜け出されゴールネットを揺らされたが、VARで得点が取り消されるなど“運”も味方につけた。
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早川が守備を支えた。神戸FW大迫勇也(32)を目がけて飛んで来るロングフィードを滞空時間たっぷりのジャンプヘッドで次々とはね返す。試合終了間際。こぼれ球を拾おうとした右DF新井直人(26)と交錯すると、最終ラインを抜け出されてゴールネットを揺らされた。だが、VAR検証の結果、プレーに関与した相手がオフサイド判定となり、得点が取り消された。「判断ミス。カバーに入るべきだった」と反省したが、「みんなから(判定は)史哉の日頃の行いが良かったからだと言われた」と冗談口調で振り返った。
前節1日の名古屋グランパス戦(1-3)を逆転負けで落とし、今季初の連敗で迎えた一戦。神戸のロングボール主体の攻撃に対し、松橋力蔵監督(54)はセンターバックに鋭い読みと対人の強さが武器の早川、オーストラリア代表のトーマス・デンを起用した。采配はズバリ的中。早川&デンのコンビがそれぞれ能力を発揮し、ピンチの芽をつんだ。
早川は試合後、元新潟DF酒井高徳(32)とユニホームを交換し、健闘をたたえ合った。「(酒井から)いいサッカーをしてるね、と言われた。やっぱり勝って証明したかった」。16年に急性白血病を患った際、入院先に片渕浩一郎元新潟監督(47)とともに最初に見舞いに来てくれたのが酒井だった。「あれからどんな時も連絡をくれ、ずっと気にしてくれた憧れの先輩」と言う。「まさかここで対戦できるとは思っていなかった」と真剣勝負の場で戦えた喜びを口にした。
敵地で勝ち点3を積み上げることはできなかったが、好守でアグレッシブに戦った新潟は敵地で首位チームを苦しめた。次節15日はルヴァン杯第1節(3月8日)、0-1で敗れているアビスパ福岡と対戦する。「相手の特長も分かっているので、その経験を生かしたい」とホームでの勝利を誓った。【小林忠】
○…腰痛から復帰し、リーグ戦2試合ぶりにゴールを守ったGK小島亨介(26)が好セーブを連発した。枠内に飛んできた4本のシュートを、全てセーブして無失点に抑えた。「打たれる瞬間の準備の部分が良かった。勝てずに悔しいが、アウェーで勝ち点1を取れたことはポジティブにとらえたい」
▽神戸・酒井高徳(古巣新潟と初対戦に)「オレンジのユニホームを見てグッときた。新潟が苦しい時期に(自分は)いなかった。ここまではい上がって来て、さすが新潟だと思った。次はビッグスワンで戦える。いいプレーを見せたい」