【柏】17戦ぶり白星貢献の第3GK松本健太「自分の成長に目を向けられれば結果はついてくる」

23年4月9日、柏対鹿島 前半、ゴールを決め喜ぶ柏細谷

9日の鹿島アントラーズ戦で17試合ぶりに白星を挙げた柏レイソルが11日、千葉・柏市内でサガン鳥栖戦(15日、駅スタ)に向け練習を再開した。

昨年8月6日の京都サンガ戦以来の白星。その無失点勝利に貢献したのは、プロ4年目で第3GKだった松本健太(25)だ。柏のアカデミーから東洋大を経て20年に柏に加入。J2大宮アルディージャへ育成型期限付き移籍を経て21年に柏に復帰。昨季、リーグ戦で1度、ルヴァン杯で1度、天皇杯で1度、出場した。

鹿島戦の2日前、GKコーチから「鹿島戦行くから」と先発起用を伝えられた。リーグ戦2度目の大舞台だが、松本は落ち着いていた。「いきなり来たなと言う感じでしたが、失うものはないと。思っているよりもリラックスしていた」。

ハイボールの処理、飛び出す判断は抜群だった。圧巻は前半アディショナルタイム。鹿島のセットプレーで、相手FW鈴木に打たれたシュートを倒れながらセーブ。そのこぼれ球に詰められたが、とっさに右足でクリアした。「練習中から、はじいた後の次のリアクションでいかに早く立ち上がって備えるかは意識してやってきた。いつも通り出せた」と胸を張った。

エリート街道を歩んできたわけではない。大学在学中は「どうやったらプロになれるか」、プロ入り直後は「試合に出るためにどうしたらいいか」と、結果にこだわる思考をしていた。だが、プロ2年目の夏に「結果ではなく自分の成長に目を向けた方がいい」と考えを変えた。

プレー中の意識の部分、体のケア、食事面も含め見直した。試合には出られなかったものの、コンディションやパフォーマンスが良くなった手応えがあったという。

「結果ばかりに目が行って、今やるべきことをやらないと、成長もしないし、今の立ち位置から変わらないなと。自分の成長に今まで以上に目を向けられていることが先日の試合につながってると思っている。結果にこだわるのは大前提だけ、自分の成長に目を向けられれば結果はついてくる。継続してやっていきたい」。しっかり足元を見つめる姿勢は変わらない。出場機会がない時間で、地道に積み上げてきた練習は、決して裏切らなかった。第3GKから正守護神争いへ台頭した“マツケン”の今後の飛躍に注目だ。